fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

二元論の否定

◯二元論 理性と本能、心と身体、遺伝と環境など、二元論♯については、長らく、いつも考えてきました。いや、二項対立ということです。才能と努力、先天性と後天性、本能と学習、天才と秀才、、、。 自分のこともですが、何よりも接する人の能力を伸ばす上で…

闘争と表現

◯民族、宗教より経済が原因 一見、対立して抗争するのは、民族の違いのようでも、経済的な問題が、紛争の直接かつ最大の要因となります。経済的な不平等感によって、民族意識が高揚していくのです。 アゼルバイジャン人が優遇され、アルメニア人が冷遇される…

資本主義の行方

◯モノづくりからIT金融へ 資本主義は、20世紀末には、もう行き場を失っていました。その結果、先進国では、交易条件も悪化していったのです。 交易条件とは、輸入財1単位当たりに対する輸出財1単位当たりの価格です。財を1単位輸出したときに、何単位の財…

ロシアとウクライナの休戦を

昨日の流れで、ロシアについて語ろうと思います。戦争が続くのは、よくないこと、反戦の立場で終戦まで、それを妨げるものとともに考えていきましょう。 報道があまりにファクトチェックなしに憶測と片側だけの言い分だけで垂れ流されています。2ヶ月前から…

ロシアのイデオロギー 河瀬直美氏の祝辞

◯ロシアのイデオロギー ロシアの哲学者ベルジャーエフの「ドストエフスキーの世界観」。ロシア革命は、政治権力を奪取したのですが、社会主義の理念を根本的に崩してしまいました。根底にあるべきヒューマニズムは、人間性を否定し、人権無視の横暴に向かっ…

議論と社会参加

◯議論 欧米での会議は、基調演説があり、その後、セッションに分かれて議論を戦わせます。その議論をもとにもう一度、全体の会議を行って、まとめて終わります。 日本では、一同に会したら、出席者がそれぞれの立場から一方的に演説して、大体それで終わりで…

岩絵具と地球 

◯岩と宇宙 画家の千住博さんは、岩の具、つまり岩石に惹きつけられ、画家への道を決心したそうです。 日本画の岩絵具は、全世界で得られたものです。岩絵具から宇宙そのものを想起し、宇宙との対話を行っているのです。そこに紙と膠を得て、人間の文化の歩み…

スマホが変える世界

◯スマホが主役に モラルもマナーも、その社会によって形成されたり継承されていくものですから、当然、変わっていきます。 私は、今のところですよ、緊急以外、人前で、スマホを取り出したりはしませんが、相手がそうするのは、許容していますし、気にかから…

スマホ歩きの行方

◯SNS依存症 スマホがないと何も手につかない。そうしたSNSへの依存度が増しています。 テレビが普及したときも、そう言われました。ただテレビの場合は、ワンウェイですし持ち歩くことができなかったことで限定されたわけです。 むしろ、携帯電話の普及時に…

沈みゆく日本のイメージを捨て、大きく学ぶ

◯ネガティブなイメージを固めない 日本の失われた30年は、ネガティブな言葉のオンパレードでした。 縮小、崩壊、衰退、内向き、閉塞感、孤立、ガラパゴス化など。 その中で育つと、そういうワードでしか考えられなくなっていくのではないかと思うことがあり…

成人、大学、社会人の基準

◯成人年齢引き下げ 今月から、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。 でも、飲酒、喫煙、ギャンブルなどはだめ、健康上とは言え、そういう保護を外すから成人なのでしょうに。 なにより本人たちの自覚がないし欲してもいないのに、国際的な基準に合…

寡占化される歴史と表現

◯便利と自由 もっと便利になることともっと自由になることが、ずいぶんと違ってきているのを感じます。 スマホやSNSも、最初は家電などと同じように自分の生活を豊かにしてくれるものと思っていました。ところが、それは巨大IT企業の独占する利益になるばか…

日本に埋もれないように

◯資本主義の機能不全 利回り、つまり、利子率の低下が、20年も続いています。資本を投下して利潤を得て自己増殖させることが、資本主義の基本的な機能です。ですから、資本主義が機能していないということになります。 資本主義は、フロンティア、つまり、進…

安売りの日本 物価高 どこまで失われる?

◯物価高とインフレ 円安、原油高、暮らしの必需品、輸入品も、原価、仕入れ値、運搬費も、全てがどんどん値上がっています。でも、世界のインフレ率の方が高くて、この先、思いやられます。 内閣府が公表した国内総生産GDPでは、2021年の日本の実質成長率は…

グレタの孤独 スポーツの春 村田諒太さん 佐々木朗希投手

◯ボクシングの大決戦、野球での大偉業 4月9日ボクシングのWBAスーパー・IBF世界ミドル級王座統一戦が、さいたまスーパーアリーナで開催されました。村田諒太選手とその憧れ、合同練習まで行ったゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)の対戦です。村田選手…

五感を大切に 実感とデータ 視覚と聴覚の違い

◯五感のなかの視覚と聴覚の違い 為末大さんが、選手が自分が感じたことよりも、分析したものの方を頼りにしているようなことを懸念されていました。そこは、私も賛同しますが、例として「こんにちは」という自分の言葉を録音して20人ぐらいの人の声と聴き比…

想像と表現の自由 欲望とプライバシー 

◯表現の不自由展 「表現の不自由展東京2022」が、東京のくにたち市民芸術小ホールで開催され、無事終わりました。2019年に名古屋市で開かれた、あの「あいちトリエンナーレ」での企画展で問題となった作品や美術展で展示を拒否された作品などが集められまし…

感情移入先の変更 「グッド・ウィル・ハンティング」

『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』を20年ぶりくらいに観ました。 1997年公開のアメリカ映画。天才的な頭脳を持っているのに、幼少期のトラウマから逃れられない若いウィルと、妻に先立たれた心理学者との友情です。 ハーバード大学在学中、無名の俳優…

キンキ表記問題 ロシアからの芸術 日本の中流教育

カップルだらけで桜も散り始めた京都をでて、神戸は、ネスタリゾート。アンバサダーは、原辰徳氏とイ・ボミ選手。体験型リゾートということで、いろんなアトラクションからイルミネーション、温泉まで、あり。修学旅行生が泊まっていましたが、イルミネーシ…

「資本論」を読む 21世紀のデジタル労働者

カール・マルクスの「資本論」をまとめつつ、現代に当てはめてみました。 ◯労働と商品の独占 労働が生み出すのは、本来、社会的な富です。しかし、資本主義社会での労働は、商品を生み出します。 ドイツでは、貧しい人が森で拾っていた枝を、窃盗とする法律…

神童と音楽 音と息

◯神童と僧 神童と言われる人がいます。人生の経験も大してないのに、人に深い感動を与える人です。アスリートにもいますが、音楽家となると、その演奏の純粋で純度の高さは、天性、天然としか思えないのです。 同じように、私が不思議に思ったのは、山奥の寺…

メディアの変遷  ウィル・スミスその後 

◯アカデミー賞コメント訂正 <第94回米アカデミー賞授賞式で、、、ウィル・スミスが、妻のジェイダさんをネタにしたコメディアンのクリス・ロックにステージ上で平手打ちをしました。これは病だったので、侮蔑と差別表現にあたるのでしょう。クリスは知らな…

学びとやる気

◯やる気対策 やる気がない人をどうすればよいのかという相談を受けることがあります。 その人を批判するよりは、やる気にさせるように考えることでしょう。 やる気にさせるには、「本来やる気がある人なのに、そのやる気を奪っているものは、なにか」と考え…

拡張と集約 分人と合人 拡張の快感

◯人間は拡張をめざす 4/5に、遺伝子の延長された表現形について述べました。道具を使ったり、リモコンやラジコンで操縦をしたり、乗り物ににの乗ったり、電気のスイッチを入れたり、私たちは、常に自分の力が拡大されて働くことを、快感として感じています。…

「バタフライエフェクト モハメド・アリ」  表現すること 立つこと

ブログで、「世の中、平等ではない、」ようなことを述べて、ずっと引っかかっていました。「平等に扱ってほしい」という人に、直接、向けたものでないのですが、私が当事者でもなく、あなたに面してもいないからです。 でも、私の知る世界は、平等ではなく、…

つながりすぎることと対立  遺伝子と文化

◯つながりと対立 一般の人がユーチューバなどで成功してセレブ生活をしているのをみると、SNSでのやりとりで親近感を抱き、いつかは自分もそうなれると、一発逆転を望む人もいるようです。 今、自分と同じような苦しい境遇にある人たちと歩むのではなく、そ…

デジタルAIの社会の行方 インストール

◯AI兵器とサイバー攻撃 あちこちで行われているプロパガンダに、表に見えていないサイバー攻防戦。加えて、電力、金融、通信、交通などの重要インフラに対する破壊的攻撃が行われています。軍事行動でなく破壊工作とみなされることが多いからです。 2010年夏…

日本から飛び出そう キーウに表記変更

キエフが、キーウに変わりました。黒海沿岸の都市「オデッサ」は「オデーサ」に、「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」に、東部の「ドニエプル」は「ドニプロ」になるのですね。馴染んだ名前の変更には、困惑もありますが、本日はスルーします。 ここのと…

日本人の内と外 プーチンの声分析 ブルース・ウィリスの失語症

◯プーチンの声分析って 日経新聞の3月31日版トップに、プーチン氏の声での心理分析がカラーグラフとともに掲載されていました。「プーチン氏侵攻で『緊張』ストレス、平時の4割増」と大タイトル。 音声分析は、心理的なストレスや緊張が喉にある声帯の動きを…

日本人らしくなっていては滅びるよ

エイプリルフール、桜が満開ですね。🌸もう、4月、日が長くなりました。 皆の前で褒めないでください、のようなタイトルの本が書店に並んでいました。 Amazonでググると、こういうものでした。 <「先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者た…