fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

大きな宗教の時代へ

大雑把な捉え方ですが、 かつての宗教の時代は、科学や技術にとって代わられ、 経済の時代となりました。 そして、芸術や哲学、つまり、文化の時代となり、 次にまた、宗教の時代に、なりそうに思います。 これは以前、「21世紀は、宗教の時代」 と言われた…

人口でみる人類の繁栄

人類は、紀元0年くらいに2億人、18世紀から増大し、20世紀後半から現在にかけて30億人から77億人に急増しました。 国連の2019年版データブックレットの予測では2050年に97億人、2100年210億人で頭打ちです。 出生児平均寿命は、1990年64.2歳から2019年には72…

秘儀と制限

身体性に惹かれていくのは、しぜんなことであり、ときに魅力的かつ快感を伴うものです。 ハタ・ヨーガはまだしも、クンダリニ・ヨーガやラージャ・ヨーガは、チベット密教やインド密教へつながっていきます。その点では、大いに注意することで、密教などと同…

自分探しの場とスピリチュアル

自分探しなどでスピリチュアルな分野に関心を持つことは悪いことではないのですが、ハマるだけでなく変性意識にまで入ってしまう人もいます。霊媒体質で被暗示性が高い人に多いです。 NLPやシャーマニズム関係など、私のまわりにも、そういう人が多かった時…

スピリチュアリズムとカルト化

魂が生まれ変わり、そのたびにレベルが上がっていくと考える人たちがいます。 宇宙霊、UFOなど、わからないことについては、否定しません。 だからといって肯定したらよいとは思いませんし、肯定はしません。 でも、絶対に起きないことさえ、絶対にないとは…

日本人らしさと日本らしいもの

富士山は、世界文化遺産として登録されました。自然の山を対象とした自然遺産の登録ではなく、日本人の文化としての関わりで認められたわけです。 日本人の、ときに国際的に非難される、あいまいなままにものごとを進めていく、白黒つけない、それは、みえな…

孤立と身体性と教育

孤立とは、見捨てられ感なのです。 それは、身体性の欠如によって、もたらされています。 肌感覚での、人とのつながり、絆と癒しが必要です。 それは、寛容さ、親切など、人とのスキンシップからでしょう。 現代の教育は、触れる世界から、みる世界に変える…

関心と存在、棒高跳び、ポール・ジャクレー

ポール・ジャクレーの版画を見てきました。 フランス人の浮世絵師の木版画です。最多のは、100刷、とは、木版を100枚作り、色を重ねていくのです。共同作業とはいえ、そこまでの執着と実行力は、見事な作品となって、時代や国を越えるのですね。近くの堀辰雄…

総裁選、小泉元総理、原発、ワクチン

4人の候補者 が政局を争っています。考えてみれば、安倍、麻生、二階氏の弟子みたいなもので、大して自民党は変われないように思われます。 選挙で勝てないとなったときに、継承者と変人を出して、どちらが勝とうと政権を維持させるのが、手法です。危機にな…

手あてとセルフメディケーション

動物はなめて傷を治そうとしますが、霊長類は、手でセルフメディケーションをします。 セルフメディケーションとは、自分自身の健康に責任を持ち軽度な身体の不調は自分で手あてすること、と世界保健機構WHOは定義しています。 毎日の健康管理の習慣が身に付…

過去への囚われと未来の予知

「バックミラー越しに現代をみている」と、かのマクルーハンは言いました。 バックミラーとは過去のデータのことです。そして、「未来に向かって、後ろ向きに進んでいく」といいます。電波怪獣こと竹村健一氏が広く紹介した人で、いわゆるテレビというものが…

トリアージとトロッコ問題、ブラックホークダウン

トリアージの例として、よく使われるのは、トロッコ問題です。暴走するトロッコ、そのまま放っておくと、レール上に犠牲者5人、その前のポイントでレールを切り替えると犠牲者1人、あなたなら、どちらを選ぶのかということです。 日本人は、乗客より歩行者を…

息とプロンプター

プネウマとは、ギリシア語で風、息、精霊のことです。ラテン語でSpiritus、英語でSpirit、精気、気息と訳されます。 アメリカの大統領から日本の総理までがスピーチのときに、使っている電子で文字を出す透明版は、カンペ(カンニングペーパー)で、プロンプ…

言語と情調 語感

折口信夫の「言語情調論」では、 「言語表象の完成は、音声の輻射作用によって観念界に仮象をうつし出すことによって得られる」と述べられています。これは、音声を聞くと、ある気分が出てくるようなことです。 「音覚情調」(聴覚情調)を形成するのは「音…

ベルモンド死去、「男と女」、月、宗教、身体

フランスの俳優ジャンポールベルモンドが、9月6日、88歳で死去しました。「勝手にしやがれ」の俳優です。9日に国葬され、マクロン大統領夫妻、アランドロン、クロード・ルルーシュ、ギョームカネ、サルバトーレアダモなどが参列しました。70歳でもうけた末娘…

2つの東京オリンピックでのTVの価格と給料

1964年の東京オリンピック当時、カラーテレビは1インチ2万円、14インチで28万円でした。サラリーマンの初任給は2万円でした。 初任給は、その後、大卒では、1970年4万円、1977年10万円、1993年19万円以降は、2008年20万円で、ほぼ頭打ちです。 今、28万円出…

オリンピックとSDGs 環境問題

日本でも、ようやく芝生の運動場を広げる運動が起きてきたそうです。 DDTなどでの鳥の減少から「沈黙の春」(レイチェル・カーソン)が書かれました。 1962年のことです。DDTは日本人にはとてもなじみのあるものでした。そして、この頃から日本の公害が大問…

遣欧使節団のこと

ずっと海外にも行けずにいますが、ヨーロッパまで二年半かかっていたことを考えると、まだまだと思えます。 4人の少年が1582年2月20日長崎を出港、83年12月20日ゴア、84年8月10日リスボン到着、85年3月23日ローマ教皇と接見。86年4月13日出立、90年7月21…

科学革命、技術革新から、宗教へ

17世紀の科学革命は、数字、観察と実験を重視しました。つまり、知識の実生活への活用をもたらしたのです。それはアリストテレス以来の自然哲学からの離脱でした。たとえば、ガレノスの生理学説から解剖学者ヴェサリウス「ファブリカ」(1543年)、ハーヴェ…

宇宙への関心と無心三昧の境地

宇宙の始まりから終末にまで、なぜ多くの人が関心をもつのでしょう。 もう消滅したかもしれない星の光に、なぜ関心を払うのでしょう。 それは、私たちとつながっているからに他なりません。 いま、ここ、という限定された時空に、私たちはいます。 生まれて…

日本の危機

例年、自然災害の発生が相次いでいます。どうみても環境破壊と人災です。 東日本大震災でみたように、土木建設業によるハコモノの復興でどこかが儲けるだけ、 もっとも大切な地元の人々の生活がまだまだ戻っていないのです。 今回のオリンピックでは、その利…

感情とのつきあい、感情から読み解く

私たち日本人は、信仰に対してというよりは、道、作法、型、仕組み、心のあり様などに何かを感じとることから発するのです。 感情などは、私的な、そのときだけのものです。 そうした感情をそのままに出せるのは、私的、つまり、プライベートな関係だけです…

声と音に親しもう

ことばの音のイメージは、風景や感情とストレートに結びつきます。 歌も俳句も、音が主で、ことばは従と、私はみています。 書として楽しむのは趣があり、日本人向けですが、元々、 和歌は詠みあげるものでした。メロディやリズムの力が働きかけるのです。 …

型の継承とルール作り

日本には、ルールの代わりに型があったのです。 それは冠婚葬祭や習い事でゆるやかに継承されています。 とはいえ、時代は変わり、 ルールなしには合意しにくいことが多くなりました。 また、ルールや法によってしか、行動を律せない人も出てきます。 型は、…

仏教の修行

仏教思想もまた、身体を煩悩の宿るところとして精神よりも下にみました。 釈迦は、身体を痛めつけるほどの修業をし、精神的解脱を目指したのです。 それは身体を痛めつけたら解脱できるのでないということですが、 身体を痛めつけての修行で得たのです。そこ…

主人公はいらない日本人

日本語には、主語がないと言われますが、欧米のグラマーで体系化するからです。主語というのなら、私を表すものだけで数えきれないほどあります。相手によって、使い分けるので、我が強いのでなく、関係性で使い分けるのです。 もちろん、主体をはっきりさせ…

霊魂、鎮魂の国、日本とボッチャ

ボッチャの日本チームは、火の玉ジャパンというそうです。杉村選手が、金メダルで、一気にポピュラーに、まさにスギムライジングです。ペタンクはやったことがありますが、これは知らなかったので、調べると二万円くらいで揃えられそうです。どなたかやって…

アメリカナイズの終焉の先

戦後、日本人は、アメリカのライフスタイルに憧れて、モノを買い集めていきました。それを団地の2DKに詰め込み、通勤ラッシュにめげず、サラリーマンとして会社でのポストと報酬を生きがいに、ニューファミリー族で頑張ったものです。 映画やテレビでも、欧…

ジャーナリズム

ジャーナリズムには、報道、批評(批判)、啓蒙の役割があります。 どうも豊かになると、ハングリー精神がなくなり、本質や真実への執着がなくなるのか、 あるいは、そこまでに作り上げられた体制やシステムに順応してしまい、牙を抜かれてしまうのか。まず…

政治家の能力

今の行動は、後日にならないと判断できません。 しかし、その後日を考えて行動しているのかは、大きな違いです。 政治家であれば、そのことが第一に問われることです。 その場しのぎの対応をするのは、政治能力の欠如を示しています。 周りだけでなく、関わ…