fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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ロシアとウクライナの休戦を

昨日の流れで、ロシアについて語ろうと思います。戦争が続くのは、よくないこと、反戦の立場で終戦まで、それを妨げるものとともに考えていきましょう。

報道があまりにファクトチェックなしに憶測と片側だけの言い分だけで垂れ流されています。2ヶ月前からの報道の見出しをチェックしてみるとよいでしょう。化学兵器とか死者数とか、まだわからないことがたくさんありますが、偏向しすぎているのは確かではないでしょうか。

論調も、これまでアメリカが独立国家♯の主権を侵してきた事実やおびただしい犠牲者数も無視、ゼレンスキー氏がユダヤ系でイスラエルが動いていること、ひどい状況下のミャンマーアフガニスタンなどアジアはスルー、ウクライナに感謝されないとかでバタバタ、、。

まあ、いろんなことは抜きにして、これ以上の破壊と殺戮が続けないように、願って。

 

イラクアフガニスタン中南米のドミニカ、ニカラグアグアテマラグレナダパナマなど。

 

◯ロシア側からみる

1990年に、ソ連ゴルバチョフ大統領は、ドイツの統一は認めるが、東にNATOを拡大させないように要請しました。その後、NATOチェコハンガリーポーランドの東欧諸国が加盟していき、2004年には、スロバキアスロベニアルーマニアバルト三国エストニアラトビアリトアニアまで入ります。ラトビアは人口の4分の1がロシア系ですが、不当な扱いを受けているそうです。

プーチンの思うロシア人の領土は、反ロシアの軍事領域になり、それがウクライナジョージアにまで、拡大したのです。ロシアは、ナポレオン、ロシア革命への干渉での日本も含めたシベリア共同出兵、ナチスドイツ、と侵略され続けた国です。

今回、プーチンが「ウクライナ軍がドネツク、ルガンスクを攻撃し、ジェノサイドをしている」と、武力で入っていったのは事実です。ウクライナからは、ロシアが攻めてきたことになります。

 

アメリカの一極覇権の崩壊

国連などの決議でも、対露制裁に参加する国と反対や棄権している国に分かれています。それをみると、これは自由主義体制vs権威主義体制ではなく、南北問題、つまり経済格差問題です。こうなると、シリア、イラクリビアでの戦争の延長上にみなせなくもありません。

中国とともに世界の多極化を推進してきたロシアが、中国に距離をおかれるのは、アメリカには都合のよいことでしょう。中国の香港制圧と似た構図に見えますが、民族の独立を掲げての介入は、国内に同じ問題のある中国としては歓迎できなさそうです。一帯一路をロシアが歓迎しないように。

ともかくも争いが長引くことで、利益が得られるのは、軍需産業に支えられる政権と巨大武器製造コンツェルン軍産複合体と巨大資本です。そして、直接、犠牲となるのは、ロシアとウクライナの民衆です。そして、インフレに悩む各国の庶民。

ちなみに、これまで他国への経済制裁などは成功した例も政権が交代がしたこともありません。苦境に陥るほど団結して愛国心が強まるからでしょう。

 

◯休戦の方法

ジョージア紛争のときには、アメリカは航空機でその首都に物資を輸送して、アメリカの航空機を置いておいたそうです。そこでプーチンの攻撃が止まり、ライス国務長官が調停に入ったのです。

そういうところから見ると、今回、アメリカは、この戦争に介入できない理由、むしろ継続させたい意図があるように見えます。EUも似ていますが、アメリカとは歩調を合わせたくはないのでしょう。ロシアも一気に片付けず、延ばしたいように見えてきました。

 

◯民主主義の自由と権利

先日見たTV番組です。去年の1267歳になったメルケルは首相の座を降りました。その時に、退任式に軍の音楽隊に流させた曲は、「カラーフィルムを忘れたのね」、ニナ・ハーゲンの曲でした。

「この国に、自由が向こうからやってきたのではなく、私たちが勝ち取ったのです。その裏には、旧東ドイツで危険を犯してまでも、自由と権利のために戦った人々がいました。だからこそ私たちは民主主義を守らなくてはなりません。民主主義はいつもそこにあるものではないのです。」(ベルリンの壁崩壊 宰相メルケルの誕生」NHK 映像の世紀3)

 

◯何のための親睦

メルケルなら、プーチンに、何十回もしつこいほど電話をかけて、説得したんではないかと思われます。かつてのウクライナ侵攻で、30数回もかけたように。

安倍前首相は、27回もプーチンと会っていたのに、北方領土問題も吹っ飛び、勇ましいことを言っても、ウラジミールに会うようなリーダーシップはとれないのでしょうね。

 

◯今できること

戦争はよくない、対話だと言っていながら、対話では変わらない、ならば力づく、とプーチンはなり、力でこられたら、力で返すしかないと、ゼレンスキーもなりました。人命第一の降伏策を唱える人もいますが、それでうまく収まるわけないから、自由のために、守るために、その正義で戦う、

自衛権の行使のみ国際法で容認される戦争ですが、自衛権とか戦争と言っても言わなくても、正義の名の下に、上の命令で、民衆も兵士も殺されていく、権力者は安全なところから指示する、ゼレンスキーがヒーローになったのは、現場に身を呈しているからです。女子供と高齢者は避難、でも、若者は徴兵義務で戦います。

特にその徴兵義務年齢にあたる日本の男性諸君、日本の今の平和とやや傾きかけている自由をしっかりと見つめ直し、考えていってください。

何度繰り返しても人間は学べない、それでもこの現実から学ぶしかないのです。