2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧
ボランティアとは、自ら苦しい立場に巻き込んでいくことでもあります。それは自己決定、自己責任という他人へ依存しないことではありません。相互依存のネットワークに基づきます。緩い紐帯、出入り自由。社会的存在の確認で成り立ちます。日本には、古来、…
リアルな目標を一人で遂げるとき、あるいは、トレーナーと遂げるとき、二人いたら、夢ではなく現実ですが、二人にしか理解できないものであれば、その相手が他にいなければ、二人の夢と同じともいえます。 そう考えると、一人のトレーナーとだけのクローズの…
なぜ、夢には、突っ込めないのでしょう。起きたら、すぐにツッコミどころ満載だったなということをしているのに。すぐに忘れていくのも不思議ですね。 夢は、一人の経験ですから、同じ夢を同時にみた人でもいなければ、現実ではないとわかります。つまり、共…
一人でいることが本当に一人であれば、どうなるのでしょう。どこかで人との交わりを予期できずに生きるとするなら、人は、人として存在していけるのでしょうか。 日常生活に破綻をきたしたり、社会に迷惑をかけなければ、病気や異常とはみなされません。他人…
何かに支配されていると感じるのは、心地よくないものです。そこで、人々は、自由を求めてきました。 そうでないときでも、人は、それを自分に説明し、納得できるようなストーリーをつくって、自分を生きるようにしようとしてきたのです。
リベラルliberalは「気前がよい」liberality「寛容」ということです。常に柔軟に自分の意見を変える覚悟もいるのです。
公的とは、「公のため、他人のための無償の贈与」(カント)といいます。自分の地位から離れて対することです。職務を無批判に全うするのは、私的なこととみなされるべきです。
専門性を活かすには、専門領域だけではどうにもならないことが、たくさんあります。 他の人と一緒に考えてみる力のあることが問われます。複合的な判断は、非科学的となるものだからです。ですから、政治家が専門家に政策まで判断させてはいけないのです。 …
日本の現状をみていると、リーダーたるものの足らないことから必要と思わされることがみえてきます。またとない反面教師だらけの今だから、身をもって、わかることがあります。 そこから、私なりに、リーダーの心得として、思いつくことをあげておきます。シ…
Noblesse Oblige ノブレス・オブリージュ、高貴な義務ということばがあります。金持ちなら、寄付やボランティアを、当然の義務とします。 一流の選手なら、活躍を、一流のアーティストなら、よい作品をということになるでしょうか。 多くの人が注目していて…
今の日本でも、権益と自己保身にたけた人が権力を手離さず、それにうんざりした人から去っているのが、とてつもなく沼を深くしていっているように思えます。 日本のリーダーが頼りないのは、リーダーがいなくとも、成り立つほどのよさでもあったのです。外圧…
日本人は、アフリカからもっとも遠くまで逃げてきた民族です。人間は、元々、好戦的ではなかったそうですが、争いのなかで、きっと、人に迷惑をかけないことを重んじすぎるような種族や民族は滅びていったのでしょう。 島国ゆえ、生き延びた日本人は、グロー…
「人に迷惑をかけない」という理念は、それは、人を傷つけない、殺さない、報復しないという寛容さともなり、日本の平和の維持力ともなっているのでしょう。 しかし、考えない、対策しない、先を読まない、現状のまま、忍耐して、周りに同調する習性にも限界…
特に、日本の社会は、自由より平等に重きをおきます。理不尽でも、目的にそぐわなくてもクレームとそれに伴う責任を避けようとします。ですから、何であれ、何かを得るには、電話の受付順、行列順になるのです。それは一見、平等にみえるからです。非効率な…
政財界、司法行政、警察、病院などでの内部不正ものがドラマで多くなりました。それほど違和感なく、身近に見聞きしたり、ありそうに感じたりするようになったからでしょう。昭和の頃のような巨悪は少なくなったと思いますが、組織内の同調圧力の“空気”を破…
もとより、アイドルやアーティスト、ジャーナリストや政治家や諸々の職での人生での成功とか勝ちとかは何なのでしょう。100年人生の時代になったのです。アスリートは、トップクラスでも30代くらいで引退ですから、その先の計画など立たないのが、これまでで…
彼女の判断は、「やってみたが自分の代わりはいくらもいるし、自分が本当にやりたいこととは違うのでは」というものでした。しかし、最初はそうなのは当然です。でも、何万人に一人は、同じ年齢ですでにアイドルで成功していたり、子役として十年以上のキャ…
4月頃、「モーニング」連載の「カバチ!!!-カバチタレ!3-」で、アイドル事務所に、活動のため「学業よりも仕事を」と言われた女子大生が、最終的には、対立していた父親のアドバイスもふまえて、「大学を卒業した上で選択していく」という結末になっていま…
少なくとも、ホリエモンは、東大中退のところで、すでに計画どころか、起業の実績をもっていたのです。東大に入ったところでも、十代ではかなりの実績です。それを20歳で惜しげもなく捨てた人のアドバイスを30代以上の普通の人がまねるのは、私が相談されて…
ここまで引っ張ってきて、言いたいことがいくつかあります。一つは、若い人に、といっても、40代以下の人にです。“空気”に水を差せる立場を得た人や、本音でものを言える人に憧れたり、それを目標にするのはよいのですが、自分もそうだと勘違いしないという…
正論を言って村八分にされる日本の社会で、本音の発言をするには、それなりに自立していることか、他人の助けのあることが必要です。経済的に支えのある人か、ハングリーで生活コストをかけず、失うものがないような人です。安定した収入を頼ってローンを抱…
SNSがない時代も、歯に衣着せずにもの言う人はいました。この日本の社会のなかではアウトロー、一匹狼だったことも多かったでしょう。 “空気”を読む人たちのなかで、“空気”を読んでも染まってはならないのがジャーナリストやメディア、政治家、起業家でした…
自分の思うままに本音で発信している人が、日本の中にもいます。多くは、そういうキャラが認定された人たちです。バッシングの嵐を乗り越えてきた人に多いと思います。同調圧力をせまるバッシングなど、ものともせずに発言している分、注目されます。 ツイッ…
進化は、そのための目的に沿って生じるのではなく、たまたま、その目的に合ったものが生き残っていったといわれています。DNAのいろんな変異で不利なものは滅び、有利なものが残ったにすぎないということです。 となると、才能というのも、求めて得られるの…
池江璃花子選手が、およそ一年間、白血病で入院、リハビリを経て、1年7か月ぶりにレースに復帰して、まもなく、日本選手権で優勝しました。「自分がすごく辛くてしんどくても、努力は報われるんだなというふうに思いました」とコメントしました。 その後、「…
この場合の「皆」とは、大体、決定権をもつ一人、ないしは、数人だけのことで、むしろ、皆はそう思っていないことも多いのです。しかし、“空気”を読んで、そこに水を差すことはなく、誰も言い出しません。結果、表面上は、民主主義的に全員一致の結論となる…
「人に迷惑をかけない」のが美徳なのは言うまでもありませんが、ときに、事を荒げたら、相手、周りの人の迷惑になるということで、事なかれ主義に陥ります。事とは、言であり、言を挙げる、つまり、声を出したら、ということです。 「皆」がそう思っているの…
日本では、学校や家庭のしつけで、人に迷惑をかけないことを第一に教えられます。今の私たち日本人は、「自由に何をやってもよいが、人に迷惑をかけてはいけない」ということで、日々、行動しているといってもよいでしょう。 しかし、それが金科玉条になると…