fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

「モチベートがかからない」とか「やる気がでない」という質問をよく受けます。私は、人との出会いや映画、音楽、本などに救われてきました。なかでも、人のことばは、大きな意味をもちました。これからは、そういうことを思い返しながら、生きていくのに基礎となった一般教養や歴史、データなどのピースを散りばめていきます。ご興味があれば、そこからググってください。あなたがこの社会と結びつき、生きていくエネルギーとなるのに、少しでもお役立ちできたらうれしいです。[2021/08]

三島由紀夫と自衛隊

アメリカの傭兵日本

三島由紀夫は、「アメリカは、真の日本の自主的軍隊が日本の国土を守ることを喜ばないのは自明である。自主性を回復せねば、自衛隊は永遠にアメリカの傭兵として終わるであろう。」

と述べていました。

そして、割腹自殺の前に、バルコニーに立ち、自衛官に向かって

自衛隊が立ち上がらなきゃ、憲法改正ってものはないんだよ。諸君は永久にだね、ただアメリカの軍隊になってしまうんだぞ。(中略)

諸君らは武士だろう。武士ならば、自分を否定する憲法をどうして守るんだ」

と叫んだのです。

 

国防という国のもっとも大切なことを自らの手で決定できないのなら、それは、独立国家ではない、自立なくして国もないということです。

その条件のひとつが、軍隊とその指揮権ということです。

 

言霊の国、日本では、軍隊を持つと戦争になる、核を持つと核戦争になる、徴兵制にしたら戦争になる、憲法9条があるから戦争にならない、と歩んだわけです。

恐るべき欺瞞ですが、そのおかげで、国は、一時、豊かになりました。

三島の言葉では

「物欲と拝金主義に犯された日本にはもはや将来はない。ただ、からっぽで、ニュートラルで、富裕な抜け目のないある経済大国が極東に残るだけだろう」(サンケイ新聞)

 

説明できないことを説明しないできたことの、つけがまわってきているのです。

とはいえ、ここまでまわし得たのは、戦前も戦中も戦後も、一所懸命、身を粉にして、他の人のために働き続けた国民であったからでしょう。

それが、学ばず、働かず、考えずに生きていくと、どうなるのか、

学んで働き、考える人々に支配されるだけ、、

いや、そうなっているのに、

まだ惰眠を、

いや、政治家などリーダーもまた注意喚起できないまま、居座り続け、状況を悪化させているのです。

 

 

#三島事件に関して

<かつて大衆の意識変革に成功した人はひとりもいない。アレキサンドロス大王も、ナポレオンも、仏陀も、イエスも、ソクラテスも、マルキオンも、その他ぼくの知るかぎりだれひとりとして、それには成功しなかった。人類の大多数は惰眠を貪っている。あらゆる歴史を通じて眠ってきたし、おそらく原子爆弾が人類を全滅させるときにもまだ眠ったままだろう。(中略)彼らを目ざめさせることはできない。大衆にむかって、知的に、平和的に、美しく生きよと命じても、無駄に終るだけだ。— ヘンリー・ミラー「特別寄稿」

 

(日本は)国防の問題をトランプ遊びかポーカーの勝負をやっているかのように議論する国である――を、認識できる人はほとんどあるまい。(中略)外国人は日本で自由な選挙が行なわれ、それに過剰気味なくらいおびただしい世論調査言論の自由があるという事実こそが、日本に民主主義のあることを物語っていると頭から信じこんでいる。三島は日本における基本的な政治論争に現実性が欠けていること、ならびに日本の民主主義原則の特殊性について、注意を喚起したのである。— ヘンリー・スコット=ストークス「ミシマは偉大だったか」(三島事件 wikipedia)>

 

 

アメリカの飼い犬 日米地位協定

続きです。

 

アメリカのポチから闘犬

いまさらですが、どちらにしろ、日本がアメリカの飼い犬であることには変わりありません。

自分の国を守るために、少しの犠牲も払いたくないとなると、沈没していくだけです。

そもそも、アメリカ人が、国内で悪さをしても、基地に逃げ込んだら日本の法律で捌けないのは、不平等条約とやらの時代と同じです。基地に逃げ込めばセーフ、まるでゲームかバラエティ番組みたいです。

過去のことではありません。少なくはなったものの、年に数件、あるのです。

とっくに片付けておかなければいけなかったことが、令和までうやむやにされ、それどころか新たな枠組みに移行させられて組み込まれていこうとしています。

それをまるで日本の危機を守る日本人自身の意思のように、、、、

なんて都合のよい国民に成り下がったのでしょう。

 

日米地位協定の変更

日米地位協定では、事件や事故を起こした軍人や軍属が基地内に逃げ込んでしまった場合、米側は、日本が起訴するまで身柄を引き渡さなくてもよいわけです。

つまり、在日米軍と軍人、軍属、家族らは日本の法律に縛られないで自由に行動できるということになります。殺人や強盗などといった凶悪犯罪も少なくないのに、です。いつまで、こんなことを野放しに、、。

 

<沖縄県警察本部の調べによると、本土復帰1972年から今年6月までの44年間に起きた米軍がらみの殺人・強姦などの凶悪犯罪は575件。平均すると月1件。

 

<2020年に国内で発生した米兵や軍属など米軍関係者による一般刑法犯の起訴率が15%にとどまり、8割超は不起訴となっていたことが日本平和委員会の調べで分かった。日本全体の37・5%の半分以下で、「米軍関係者が優遇されている実態が改めて浮き彫りになった」としている。沖縄タイムス>

 

 <先月、在沖米海兵隊キャンプ・ハンセン所属の20代の上等兵が、酒に酔って沖縄県金武町のタクシー会社に侵入し、従業員にけがを負わせたとして傷害と建造物侵入の容疑で逮捕された事件で、那覇地検海兵隊員を不起訴処分とした。処分理由を明らかにしていない。琉球タイムス12/28>

 

 

#日米地位協定 

<1960年6月、日米新安保条約が成立、日米地位協定は、安保条約の第6条「日本の安全のため、アメリカ合衆国はその陸・海・空軍が日本国内において施設および区域を使用することができる」という規定に基づいて定められた細則全28条。

第17条(刑事裁判権5項(C)日本国が裁判権を行使すべき合衆国軍隊の構成員又は軍属たる被疑者の拘禁は、その者の身柄が合衆国の手中にあるときは、日本国による公訴が提起されるまでの間、合衆国が引き続き行うものとする。>

防衛3文書 さらなるアメリカの属国化

岸田首相は、記者会見で「現在の自衛隊の能力で日本に対する脅威を抑止し国を守り抜けるのか。十分ではない」と語りました。1/16

 

<政府は、国家安全保障戦略など新たな防衛3文書を閣議決定相手のミサイル発射拠点をたたく「反撃能力」を保有し、防衛費を国内総生産GDP)比で2%に倍増する方針を打ち出した。

防衛3文書の要旨

・国家安全保障戦略の要旨

・国家防衛戦略の要旨

・防衛力整備計画の要旨

安保戦略は、日本の環境を「戦後最も厳しい」と位置づけた。ミサイル発射を繰り返す北朝鮮や中国の軍事的な脅威にさらされており「最悪の事態も見据えた備えを盤石にする」と明記した。

「敵基地への攻撃手段を保持しない」と説明してきた政府方針を転換、首相は「抑止力となる反撃能力は今後不可欠となる」と訴えた。

反撃能力の行使は「必要最小限度の自衛措置」と定め、対象はミサイル基地など「軍事目標」に限定する。国産ミサイルの射程をのばすほか、米国製巡航ミサイル「トマホーク」も購入する。

自衛隊のこれからの戦略は、迎撃中心のミサイル防衛体制から米軍と協力し反撃も可能な「統合防空ミサイル防衛(IAMD)」に移行する。>

 

◯台湾有事と日本

シミュレーションするまでもなく、すぐにわかることですが、

中国が台湾に侵攻する。事実か情報か?アメリカか自衛隊が出動する。嘉手納、普天間、岩国、横須賀などの米軍基地も攻撃対象となる。誤爆したり、こちらの防衛で戦火に巻き込まれるのは、日本です。また、尖閣有事なら、まさに日本の問題です。

ウクライナで、現実に目の前で起こっていることです

いまが、「新しい戦前」と言われているのは、すでにグレーゾーンとなっているからです。

ウクライナは、2014年にロシアがクリミヤを併合以降、ずっとハイブリット戦で続いており、軍事侵攻が昨年2月に起きたのに過ぎないのです。

 

アメリカに捨てられたくないために、アメリカに巻き込まれるリスクをとっているわけです。アメリカの情報システムに組み込まれている以上、正確な情報さえアメリカから与えられるわけですから、ミサイル1つ打つにもアメリカの指示下で、それに逆らえず、自衛隊と日本国民だけが血を流すことになりかねません。

 

朝鮮やベトナムなどの有事では、アメリカ兵自身が戦ったのですが、本来であれば、日本人を使えばよかったわけです。かつて日本軍が強すぎたために、もう日本人に武器は持たせたくなかったのでしょう。

今の日本人に、そういった気概などありません。

アメリカの占領から脱するのを、冷戦が終わるまでに片付けなかった世代の責任です。ところが、さらに支配下に組み込まれようと動いているのです。

続けます。

 

一般論から思想へ☆

◯一般論の限界

セミナーの続きです。

これでうまくいったということを考え方や手法のように教えても、それは、実行されません。

自分の経験を一般論にはできないのです。

その人自身のキャラクターや専門分野、体験したことは、他の人になかなか通じるものではありません。

自分を伝えるのでなく、内容を伝えます。

その内容に、実現性と魅力があるかどうかです。

別のことばで同じことを説明します。

 

◯自分の強みと独自性

自分だけの強みを売れといわれます。

自分を売るとしたら、それはテーマが他の人と競合している場合です。

多くの仕事、ビジネスは、その範疇に入ります。

 

でも、それよりは、競合しないもの、独自性の方が強いのです。オリジナリティです。

その人からではなければ教えてもらえないことが、独自性です。

これは、自分を超えた強みということです。

ある意味では、普遍化しているのです。

 

◯3ステップ

くせというのは、自分の強み、個性は、独自性なのです。

個性を突き抜けた普遍性は、一般論と似ているようで次元が違います。

 

伝える側は、個性から得た普遍性を語りますが、それは多くの人には、一般論になります。

ですから、個別体験におろして、具体的に説明します。

学ぶ人は、それを自分の体験から、独自に解釈して、具体的に実践していきます。

個別体験を深めつつ、それを自分の強みとすれば、その場の仕事はうまくいくでしょう。

そこから自分のくせやキャラクターなど独自のものを抜いていくのです。

すると、なにもなくなるというなら、修行が足りません。

そこで純化したものが、オリジナリティであり、独自性です。

 

この文章もまた独自に解釈、理解するステップが、いるわけでしょうね。

わけわかんねえか?

 

 

 

肩書き論

先日、聞かれたことで、メモったのをまとめてみます。

 

◯肩書きと仕事

よくある信用の得られにくい肩書きの例をあげておきます。

女性が社会進出した頃、名刺にやたらとカタカナの肩書きや資格を複数つけている人が多かったです。人脈づくりに励んでいる人に多いです。

そういう人は、どこかで絞り込んだ方がよいでしょう。

もちろん、目的にもよります。

知り合いが増えるのと、仕事になるのは、違います。

肩書きがたくさんあるというより、それを一覧にして明示するのは、

起業家やそれもどきの人か、多趣味人です。

それはそれなりにおもしろい人です。

 

仕事に絞りますと、

たとえば

複数ありすぎる、多すぎる

関連ない分野が羅列してある

絶対的な強みがみえない

 

これでは、相手の関心が、どれかに当たればよいというのが見えてしまいます。

何でもよいから仕事が欲しいとみえてしまいます。

これは、つぶしという立場での受け方です。

何でも屋では、専門性や強みがわからないので、安くいい加減に使われることが多いのです。

どこかで脱するためのステップとしてならかまいませんが、

要は、独自性と専門性がどこにあるのかです。

一言でいうと、看板メニューは、何かということです。

 

また、1人でできることは、わずかなことですから、

全部やろうとすると何もできなくなるものです。

でも、そういうアイデアマン、プランナーもまた、それなりにおもしろいです。

 

まあ、私は変わった人に会うのが趣味なので、

とっくに仕事として見るのをやめてしまったのですが、

こうしたことは、いろんなコミュニケーション、婚活などにも共通することでしょう。

セミナーのノウハウ サクマドロップ 春節

春節の大型連休ですね。春節は、中国だけではないです。東南アジアの人が日本で爆買いするのを見ると、日本の安さが目立ちます。アジアが豊かになるのはよいことですね。

日本も春節連休にすれば!

 

◯のどドロップ

サクマ式ドロップス」の佐久間製菓が廃業しました。1/20

<初の国産ドロップとして1908年(明41)に製造が始まって114年。佐久間製菓は22年11月上旬に製造中止を公表し、翌12月19日に出荷を終了した.。>

医薬品や健康分野の方への技術開発を行っていたようですが、そこは、浅田飴龍角散、カンロ、製薬メーカーに越されてしまったのです。本来であれば、グミ#など、お菓子の多角化に出ていけばよかったのに、と思うのですが。

のど飴は、私の研究対象でもあるのですが、健康食品と同じく、相性とジンクス、プラシーボ効果も大きいですね。これからは、グミを買わねば、、、種類、多すぎる!

 

のど飴といえば、かつて、セミナー前に、ガムやのど飴を試していたのを思い出します。そのついでに、思えば、いろんなところでセミナーをしてきました。

 

セミナー講師

セミナーでも、対象によって、いろいろとあります。

私の経験では、おもしろいのは、経営者向けのセミナー、しかも西の方ですね。

となると、話し方の技術などは、まるで問われません。

経営、売上、人事など仕事に関わる話か、そこにヒントを与えられる話かどうかとなります。

マナーや話術よりは、信頼がもてるのか、実体験からアドバイスするのかが、敏感に判断されます。

どれだけ具体的な事例に対して、経験やその結論を紹介できるかが問われるのでしょう。その理由や分析などを伝えておけば、そこから本人が勝手に自分の業務に結びつけて考えるので、私のようなタイプには、楽と言えば楽です。

 

◯テーマのつけ方

何々のための、誰々のための、その絞り込みについては、よくよく考えます。

社長のための、エグゼクティブのための、など。

そして、なんとか戦略と名付ける、と乗ってきますね。

「何かありませんか」ではなく、「これどうですか」と言う企画提案。ニーズを聞くのでなくシーズ勝負。

体系化されていないノウハウは、単なる思いつきですが、社長に関しては、有効です。

 

マトリックスで対象を明確にする

対象を表にしてみます。

レベル

人数

形式

学校、専門教育、お稽古事、カウンセリングか、

アカデミー、ビジネス、カルチャー、スペシャリストか、

ビジネス系かアート系か

オフィシャルかプライベートか

 

◯才能と運と成功

人間の大部分は、能力に大差がない、それを知るからこそ、エネルギーを集中し、努力を継続し、学びにくるのが、社長です。

私などと違い、余計なことをしなかったから、大成したのです。

やってはいけないことを知ることも大切と、学んだしだいです。

 

 

#グミの話、、いまさらですが、、。

fukugen.hateblo.jp

 

記述と説明

◯専門知識と処理能力

専門知識は勉強すればよくわかっていくわけではないのです。どんどん複雑になって、よくわからなくなっていきます。

専門知識を生かすほど、社会の制度作りなどは、却って、わけがわからなくなっていくことの方が多いのです。

先述した通り、専門とは、その対象で決まる場合もありますが、ある現象をどのように処理するかという点で、大切なのです。

 

◯一般化

突き詰めると、何を学ぶのではなく、何で学ぶかです。

専門から一般化していくのです。

何でも一般化すればいいというものではありません。多様性を知るためには、多様に展開している具体的な細部がなくてはなりません。

そこは、自分のスタンスと思ってもよいでしょう。対象が何であれ、スタンスが同じなら対応できます。人間に関することなら、なおさら、スタンスが問われるのです。

 

 

◯記述と説明と理解

ブログに、感想を書いている人たちは、一般の人たちの社会についての記述です。

それを、研究者やアーティストは、取り上げて、分析をして、何らかの説明をします。

病院では、患者が自分の症状を記述し、医者が診断して状態を分析し、処方をします。

 

記述とは、現象を正確に観察し記録することです。

それに対して、説明は、そのことは、なぜなのかという疑問に答えるものです。

そのためには、結果としての現象とその原因となる現象を論理的に結びつけることが必要です。

記述は、説明の前提になるということです。

そして、私たちが説明がわかったと思うのは、対象についてよく理解できたときです。

「なるほど、それでか、そういうことか」といえるときです。

 

何事も思いついたら、すぐ記述すること、

メモの大切さを確認ください。

 

 

専門化と一般化 台湾有事と半導体

IBMが日本のラピダスに協力、どうみても、台湾有事を起こし、しかも日本有事にしてしまおうとする動きの一環ですね。

ロシアとウクライナ同様に、日本と中国が武力行使して争えば、どこが利するのかは言うまでもないと言い続けてきているのですが、、、。

 

<ラピダスは13日、米IBMと提携すると発表。ロジック半導体の技術の提供を受ける。世界でまだ生産技術の確立していない回路線幅2ナノメートルの製品の技術のライセンスを購入。日本にはない技術を米欧との連携で補い、国内で量産できるようにする。>

<2022年10月7日にアメリカが発表した対中規制は、中国半導体産業に甚大なダメージを与えた。中国が台湾に軍事侵攻する、いわゆる「台湾有事」を誘発しかねない。

一方、台湾のTSMCが生産能力を分散、米日独に工場を建設する。

現在の技術は、兵器も含めて半導体によって支えられている。なかでも、7nm以降の最先端半導体の92%を製造しているTSMCの最先端技術がないと、iPhoneもコンピュータも、AI半導体も製造できない。>

 

もう、TSMCが中国に取られるか、さもなくば、自爆させるかみたいな想定で進んでるんですね。あっ、陰謀じゃなく、想定ですよ。

半導体の専門家が、「なぜIBMが、、」といっていましたが、技術の問題ではありません。コロナ禍対策の転換と同じく、世界戦略に組み込まれてのことでしょう。

環境問題も、もっとも大きな原因となるアジア、アフリカ諸国の上で、まるでスポーツのルール変更のように、新たなルールが欧米主導で進められていますし、、。

 

 

◯専門の範囲

専門というのは、その対象で決まる側面もあります。ただし、それは一面であって、ある現象をどのように処理していくのかということが問われるのです。

問題に対して、どのような土俵に乗せて、処理していくかということです。

その土俵というのが、専門分野ということです。

 

ですから、同じ専門家同士でしたら、議論は成り立ちます。その土俵のない一般の人には、土俵の上で語られても、よくわからないわけです。

その土俵を出てしまうと、専門家は無力です。「わかりやすい言葉でいって欲しい」と言われると、なかなか応じられません。

今の時代であると、一般の人もそれなりにいろんな土俵を踏んできているので、相手の土俵のことを知って述べるのが望ましいのは、いうまでもありません。つまり、例え話で説明するのですが、その例えをどの土俵でとるのかということです。

 

◯専門と社会

専門分野は、社会から切り離されているように見えます。しかし、それは必ず社会とつながりを持っているわけです。それをわかりやすくしたのが、入門書であったりビジネス書であるともいえます。「文章だけではわかりにくいが、漫画ならわかる」という人には、そう考えてもよいかもしれません。

 

専門家においては、いつも懐疑して迷っている人ほど、信用に足るものです。

その逡巡をみせると信用してもらいにくくなるので、相手によって、どういうスタンスをとるかということになるのでしょう。

とてもわかりやすく説明されたなら、それは本当には相手にされていないということになるのです。

 

専門家の使い方

◯専門化と専門家

専門知識は、どんどんと細くなり、高度になっていきます。ですから、何事も学んでいくと、複雑に絡んで、解きほぐしにくくなります。枝葉末端にいたるわけです。

すると、どうしても誰か専門家かセカンドオピニオンに聞くことが必要になってきます。わからないことがどんどんと増えていくからです。

 

でも、彼らにわかりやすく教えてもらったものでは、当然、専門家と同じ知識にはならないのです。それは、あくまで入門書みたいなものです。

専門家のいったことがどこまで正しいのかは、わかりません。専門家には、きちんと教えてほしいと思い、専門家も、それに応えて、わかりやすく説明しようとすると、なおさらです。

できたら、専門家には、シンプルに断言してほしいと思うからです。

 

しかし、専門家であればあるほど、そんなにわかりやすく説明できるものでない、本当の専門家なら、それを知っています。

もしわかりやすく教えてくれるとしたら、それは安心させたいからです。そうした形で相手が安心して、よくなるのであれば、それは悪いことではありません。それは、ケアです。

能力が高まるのではなく、弱っているときに立ち上がれるように整えるくらいのことなのです。でも、案外と、それが必要なケースが多いのです。つまり、どうしようもなく困っているから、聞きにくるのですから。

 

「わからないことは専門家に聞くように」と言われますが、専門を深めるにつれて、わからないことは増えていくばかりです。専門家がいればいるほど、わからないものが見い出され、無数の答えが出てくるわけです。当たり前のことですが、それは、一般の人からは、どんどん遠くなっていくわけです。

なかには、わからないこと、難しいことをさらにわからないように難しいように説いて、仕事を作ってるようなエセ専門家もいます。マッチポンプです。

 

そこをきちんと見分けるとなると、相手が専門家だけになかなか難しいわけです。有名な人やメディアに出たがりの人ほど、そういうタイプと思ってもよいかもしれません。メディアが登用したいのは、シンプルに断言してくれるタイプだからです。

 

それを答えとするのでなく、そこから調べると思うとよいと思います。無限ループのようですが、そうしたなかで、あなたが、あなたの考えを持つことが大事なことです。

専門家といえども、一つの情報源にすぎないと、どこかで思っておくことです。

 

世界の動向と日本

◯昭和には戻れない

昭和の頃をよかったとか、戻りたいとか、日本の停滞に対して、過去を美化することは、意味がありません。ひどいことも多かったし、見えなかったし、一言でいうと、若かったのです。

日本での家族主義がうまくいったのは、寿命が今ほど長くなく、兄弟がたくさんいて、男性の稼ぎ手の雇用が安定していた、そうした条件があるからです。

 

ポピュリズム

日本が戦争に突入して亡国となってしまったのは、ポピュリズムのせいです。マスメディアが煽り、それにのる国民、そして軍部の独走となります。

1905年の日比谷焼き討ち事件では、ロシアから賠償金が取れなかったことで、暴動になりました。さらに1933年の国際連盟脱退退です。なのに、国民は心配などせず、歓喜していたのです。

日本の1940年体制では、上下の対立が緩和されていきます。

昭和の調整型政治に、日本型経営、日本型市場経済のもとで高度成長をして、1億総中流社会となったのです。

今から考えると、これは、日本型の民主的多元主義でした。

その後、労働組合も農協も地域共同体も、東京一極集中と過疎化によって、弱まっていきます。中間層が弱体化したのです。

 

ナショナリズム

自由民主主義には、ナショナリズムが必要でした。

グローバリズムに走った世界ですが、それに対し、日本は相性が悪いのです。日本人には、庶民的なものが大切だったからです。

ナショナリズムは、近代に発生した」という主張を近代主義と呼びます。

ナショナリズムの主張を、原初主義、永続主義、近代主義、神の象徴主義に分類します。神のようにあらゆるものに先立って存在し、いつの時代にも存在し、その象徴であるという立場です。

しかし、貿易が盛んになると、否応なく、世界のグローバルな構造に組み込まれていくことになります。