fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

さらなるアメリカへの従属に

◯アメリカからの離脱どころか 今回の岸田スピーチ、内容は、 アメリカのこれまでの歴史も今のやり方も全肯定、賞賛、 「これまでの地域パートナーから、グローバルパートナーになった、 パートナーとしての任務に従事し、なすべきことをする、 その準備はで…

岸田首相の米議会スピーチ

◯海外で人は変わる? アメリカへの議会での岸田文雄首相の演説は、結構びっくりしました。4/11 英語で話しただけでなく、ジョークも交えて、はつらつと楽しそうに話していました。 スタンディングオベーション16回とか。 アメリカ議会が万雷の拍手を持って迎…

差別と表現の自由

ここのところまでの流れに加えておきます。 ◯大吉原展 の案内文 <江戸の吉原は、約250年続いた幕府公認の遊廓でした。遊廓は、前借金の返済にしばられ自由意志でやめることのできない遊女たちの犠牲の上に成り立っていた、現在では許されない、二度とこの世…

アメリカの日本支配 下山事件 日本橋三越

日本橋三越、いきました。 三越本店といえば、 先日、放送された下山事件、 松本清張で繰り返し放送されていましたが、 今回のは、画期的なものでした。 ◯「未解決事件 File.10下山事件」3/30NHKスペシャル この成果は、ほぼ「他殺説」が正しいことと、作家…

性的と性差別的の区別

◯性的と性差別的の違い オーストラリアで「H&M」の広告が、女児の性的対象化につながる」という批判で、削除・謝罪する騒動となっていました。

「光る君」平安貴族社会 栗原英雄さん

◯いい声の裁判官、栗原英雄さん <「虎に翼」の第8回、俳優の栗原英雄さんが田中裁判長役で登場した。栗原さんは、お笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさんと長谷川忍さんが弁護士として対峙するのを壇上から「静かに」と言い放ち「次回公判にて結審します」と…

朝ドラ アルムナイ

◯朝ドラ「虎に翼」などでの男女同権教育 <華族のお嬢さま、涼子(桜井ユキ)は、男性陣に立ち向かった、よねをたたえる。 「怒りをのみ込まず、まっすぐに、真っ先に殿方の…股間を蹴り上げた」 と言い切った。計4回、「股間」ワード。 涼子はこれまで「その…

ローカルとオリジン 

日本人は、戦後も、世界に進出、貢献して、 ただし、その分、日本が、さらに遅れていく。 まさに、国内でも、人材らが地方から上京して、 故郷がシャッター街、過疎化していくのと、 同じ構造です。 ローカルこそ、文化のオリジンなのに。 加えて、 個性の重…

壊れゆく日本 民意の弱さ

◯日本人の自己犠牲精神 年金制度の維持のためとの題目で、 厚労省が改革案として、5項目を発表。 そのなかに、年金納付額の引き上げ案があります。 60歳までと決められていた年金の支払いを5年間、 延長することを検証する、とか。 単純計算で1人約100万円の…

国際貢献と愛国心

今の日本は、他国に行かせて戻して、 受け入れる国のようには、なっていないのです。 そこが、かつての日本とは大きく異なります。 愛国心教育をアメリカに徹底して潰されたためもあるのですが、 国や郷土を思う気持ちは、潰されるようなものではありません…

海外への人材流出

◯日本人の海外移住 2023年10月、日本の海外永住者が1年で、574,727人(外務省) 過去最高です。 2000年には、まだ30万人を割っていました。 ◯頭脳流出 日本人のノーベル賞28人のうち、 7人がアメリカ国籍かアメリカの大学に所属。 研究者からアニメのクリエイ…

日本の経済事情

◯日本のデフレ 実質賃金を1991年を100%とすると、 日本は103.1、イギリスは144.4、アメリカは146.7、カナダは137.6 (OECD) 平均年収はそれぞれ、日本470万円、イギリス595万円、カナダ625万円、アメリカにとっては860万円です。(2021年) ◯財テク 2000年と202…

公と私のあいだで(6) 同じ人間として捉える

人権が本質という話になると、相手が同じ人間だと言う感覚がないと、 機能しないと言うことになります。 多くの悲劇は、 「相手には、人権がない」 「相手は自分と違う人間だ」 と考えるから起きるのです。 そのことを防ぐために、 歴史や小説などを通じた感…

公と私のあいだで(5) 公私の対し方

何かを考え、何をしようが、プライベート、つまり、一人のときは、自由で、抑える必要はないし、それは、他の人にも認めなくてはならないということです。 ただし、公的、つまり、他の人のいるときには、別の言動をしなくてはいけない、 もし、プライベート…

公と私のあいだで(4) 公私の併存

公私とは、ローティは、公共空間のバザールと私的空間のクラブとして説明しています。オフィシャルの場とプライベートの場ということです。 そして、公私の混同をしないこと、 公私を一致させるという考えも捨てることを説きます。 1人の人間のなかには、正…

公と私のあいだで(3)

◯言葉での創造 ローティ曰く、 「私たちは、真実に近づくために言葉を使っているのではなく、 言葉を使うことによって自分を創造している。」 これは、何か、特定の目的のために言葉を使うのでなく、 使う言葉によって、目的自体が設定される、 つまり、使い…

公と私のあいだで(2) 心と感覚はなくてもよい

◯心や感覚はなくてもよい そこで彼、ローティは、「対蹠人#の思考実験」を示します。 #対蹠人(たいせきじん)< [蹠]は、足の裏のこと。足の裏のように正反対の関係にある人のことをいう> ここでは、宇宙人のように考えるとよいでしょう。 「地球人は自分に…

公と私のあいだで(1) ローティの哲学

◯ローティの哲学 哲学#は、これまで、真理や本質の追究の学問と考えられてきました。 知を愛するというのが、フィロソフィーの原意です。 もちろん、時代によって変わっていきました。 ここで紹介するリチャード・ローティー#は、それを次のように新たに展開…

イスラエルの暴挙の制止

ロシアとウクライナ、イスラエルとガザ、パレスチナ、 早く、対話での解決に持ち込めないものでしょうか。 全世界が、そう思っているのに、それを妨げているのは、 何なのでしょうか。 イスラエルの暴挙で、アメリカも圧力、 ガザ南部から一時、撤収したよう…

坂本龍一氏、生前の一年、死後の一年

◯ 「Last Days 坂本龍一 最期の日々」NHKスペシャル <最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻ま…

隷属の精神性 ロシアと日本

◯映像の世紀 「ロシア 暗殺と粛清」 番組内で紹介された元オリガルヒのベレゾフスキー#の言葉です。 「ロシア人の精神性にはどこか隷属思考がある。 だから、統制社会を喜んで受け入れる。 こんなことでは、ロシアに芽生えた、自由精神は、破壊されてしまう…

桜🌸満開 服部金太郎/原田芳雄/「ブルージャイアント」

新しく、今月から「声、語り、歌、ヴォイストレーニングの話」を始めました。 ご愛読、お願いします。https://ameblo.jp/fukushimagen/ ようやく桜、東京でも満開ですね。 3つ、視聴した番組と作品、紹介です。 ◯『黄金の刻〜服部金太郎物語〜』 テレビ朝日…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(16)完

◯身体文化あっての人間 日本の社会では、将来に不安を感じる人が多くなりつつあります。 仕事や生活から人間関係のストレス、うつや不定愁訴、体調不良まで、 もはや、誰もが関心を持ち、自分の心身を守ろうとしています。 これらの動きをまとめますと、 何…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(15)

◯自己表現、生命力としての声 声の力で直接、アートと接してきた私は、 現実的な対処が問われる現場でも、少しでも、身体に宿る、 そういう天与の力を伝えようとしてきました。 それは、生きがいに結びついていく自己表現力であり、 本来の意味での自己治癒…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(14)

◯日本人の身体性喪失 日本人は、どうも人工音声にあまりにも抵抗がないように思えるのです。 カラオケ機能からシンセサイザー、ヴォーカロイドと、エレクトーンから、エレキ楽器、電気での擬似的な音響開発に強いし、その演奏技術も優れています。 そういう…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(13)

◯大きな声が出なくなると 声を出さない、抑えるということは、感情の吐け口を塞ぐことにもなります。カスタシスは、人間が生きていくために必要な、感情のデトックスです。溜め込みすぎるのは、よくないのです。 声を大にして言わなくてはならないことがたく…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(12)

◯滅びゆく三ム主義 となると、当初は不快でも、そのうちとてつもなく大きな快感になるかもしれないようなものに対していくことに、億劫になる、に違いありません。 メンタル力も弱くなるでしょう。 人間の文化、芸術、学術、あらゆるもので優れたものは、 そ…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(11) /朝ドラ

◯朝ドラ 4月からは、連続テレビ小説「虎に翼」#、法曹界の主人公だそうです。 ◯タイパ快感のゆくえ 共感というのは、快いことです。 たとえ、内容がなんであろうと、相手とのやりとり、既読をつけあうこと自体が、コミュニケーションであり、共感の証しとも…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(10)

◯コロナ禍のなかで コロナ禍で、私たちは、ことばを発すること、声を出すことを制限されました。 そのために、zoomなどオンラインで、声と映像によって、コミュニケーションをとることになったわけです。 そのメリットは、大きなものでした。 いつでもどこで…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(9)

自民党、裏金、どう対処していくのでしょうね。 岸田総理、独走に? ◯身体からのことば、生の声の放棄 自己の表現としてのことばの放棄は、自分の放棄です。 だからこそ、実際に相手に会って、 自分のことばを 自分の身体からの声で 伝えなくてはならないの…