fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

02.声・音楽・芸能・芸人・日本語・話し方・ヴォイスコミュ

難解な早口ことば /「フジタからはじまる猫の絵画史」

「フジタからはじまる猫の絵画史」 絵画の世界は、日本と西洋との表現を見るのに、とても参考になります。 藤田嗣治を中軸にしたネコからの歴史観、芸術観の相違や日本の立ち位置は、 ジャポニズムから今のクールジャパンまでつながる経緯をうまく説明してく…

父性の弱化(5) 自由の代償

<俳優や歌手らのマネジメント契約を巡り、芸能事務所に移籍や独立を妨害しないことなどを求める指針を公正取引委員会と内閣官房が共同でまとめた。 芸能人は契約で不利な立場に置かれやすく、不当な事務所の対応は独禁法などに抵触する恐れがあるとし、対応…

(99)表現のヴァージョンアップ

(99)表現のヴァージョンアップ 言葉は、表現されたときに、 止まります。 言葉にしたときに、 誰かに伝えたときに、 固定されてしまうのです。 作品も同じです。 ですから、表現者にとっては、 どこで切り出すかは、とても難しいことです。 大体が完成しない…

映画「国宝」と特別展「江戸大奥」

長編ともいえる映画「国宝」のヒットは、 このタイパメインの時代、希望でもあります。 映画「国宝」 <公開後、興行収入は100億円を突破し、実写邦画として22年ぶり。 ネタバレ 極道の家に生まれた喜久雄は、15歳のとき父を失い天涯孤独となる。彼の才能を見…

(71)デジタルは、感情世界か

(71)デジタルは、感情世界か 感情を煽るように記事を書き換えると 多くの人に読まれるようです。 これは、週刊誌や夕刊紙、ワイドショーの手法です。 スクープという速報性のため、最低限の裏づけで 見切り発車されることが多く、 しかも多くの人に関心を持…

(70)思考は変わるのか

(70)思考は変わるのか 私自身は、原稿用紙にペンで書くのを 長年、おこなってきましたが、 デジタル入力になっても、音声入力でも、 変換ミスの苛立ちを除けば、 自分のコンテンツの質が 変わったようには思いませんでした。 自分の予想以上に、簡単に順応し…

(69)デジタルとアナログ 訃報

皆川おさむ、渋谷陽一氏、 オジーオズボーン、ハルクホーガン、相次ぐ訃報です。 (69)デジタルとアナログ 話を戻します。 デジタルのネット記事と新聞記事とは、 読む目的も読んだ感覚も まったく異なるものでしょうか。 本、雑誌などの読者は、ポジティブで…

(67)フェスと参政党

(67)フェスと参政党 スマホで知って、 ライブに行き、全身に感じて盛り上がる、 フェスや音楽イベントの盛り上がりは、 そういう本能的な欲求です。 格闘技やスポーツ観戦ともリンクします。 もちろん、政治とも。 今回の参政党もそうでしょう。 とはいえ、…

(61)体験と情報

(61)体験と情報 とくに幼少期から若い時期に体験したことは、 大きな影響を与えます。 大自然と同じく無限の情報が詰まっています。 ですから、そういう時期から、知らないものを 先にスマホで知る、のはともかく、 知った気になるのは、よくないでしょう。 …

(60)体験と想像力

(60)体験と想像力 問題は、そうした少ない情報でリアルを感じ取れることです。 たとえば、いろんな国をたくさん旅した人、 いや、暮らした人のほうがよいでしょう。 であれば、スマホで、そこの情報を目にすると、 リアルに想像、いや、想起というべきでしょ…

(59)体験とリアリティ

(59)体験とリアリティ 生音とデバイスでの再生音との違い、 それは、EVや電動バイクと ガソリンエンジンとの違い のようなものかもしれません。 ヒーローがバイクに乗って、 無音で登場しても盛り上がらないから、 爆音をつけることでしょう。 ガソリンの匂…

(58)体感での身体情報

(58)体感での身体情報 スマホでは、 音の振動が少ないのです。 ヘッドホンならまだしも、イヤホンや 直接、小さなスピーカーで聞いても、 鼓膜を震わせるだけでしょう。 生の演奏では、聴覚に加え、触覚、いえ、 皮膚感覚から身体、五臓にまで 振動するので…

(57)五感との差異

(57)五感との差異 生のオーケストラ演奏や祭などに比べると、 スマホでは、スケールが違います。 目で選んで耳元に入れているのは、 あまりに浅くアプローチです。 圧縮されたデジタルの情報は、 まさに薄いのです。 しかも、視覚中心です。 ホールで生で体…

「はたらく細胞」学術ものの芸術化

科学を映画にした場合、わかりやすくおもしろくするのに、 漫画にして、映画にすると、、、 ここで連載中の デジタル、感情訴求、創造作品など そのようなことを考えて、 出会ったタイミングの作だったせいか、 最後まで見入ってしまった。 いろんな手法が想…

(56)身体と個性

◯(56)身体と個性 舞踏から演劇、朗読、歌との発展がある一方で、 歌が最初で、そこから言語という流れもあったことでしょう。 歌うのもしゃべるのも身振り手振りも、個性のかたまりです。 そして、それを好んだり嫌ったり、憧れたり、恋したりするのも、 つ…

(55)音質への追求

◯(55)音質への追求 レコードで洋楽を味わっていた日本人が、 CDが出たとき、やたらと、音に文句をつけていたのは、 私には不思議なことでした。 うちのスタジオが、電子ピアノを使っているのを なぜ本格的なことをやっているのに グランドピアノを入れないか…

(54)身体と個性

◯(54)身体と個性 身体は、誰一人同じではありません。 声も違う。 でも、個性、個人を超えたところに 舞い降りてくるものがあり、 それが普遍性を勝ち得るのです。 時空を超えて、伝わるのです。 その可能性を最大限に高めるのが、 歌、いや、唄芸であり、声…

(53)身体での同調効果

◯(53)身体での同調効果 噺家の噺も、最初は、意味内容を聞きますが、 通になると、知った噺を噺家の口調や語り、 間やメリハリで聞くのです。 つまり、そうなると、音楽的になるとも言えるのです。 それは、頭でなく、身体です。 いかに、CDでデジタル化され…

(52)音楽性と意味内容

◯(52)音楽性と意味内容 他のイベントや映画やドラマ、小説など ストーリーで読ませるものとの違いこそが、 音楽です。 ライブは、イベント性が高いのですが、 リピートによる増幅効果が、音楽の特徴です。 一日中、かけていても、聞き続けられるのです。 聞…

(51)周回遅れでガラパゴスからの逆転3

◯(51)周回遅れでガラパゴスからの逆転3 日本人の弱点の声のパワー、インパクトを 個人の肉体改造で乗り越えるのでなく、 歌では、シンセサイザー、テクノ、ラップ、ヴォーカロイドで 克服したともいえます。 なか山きんに君ががんばっても、 向こうのムキム…

(50)周回遅れでガラパゴスからの逆転2

◯(50)周回遅れでガラパゴスからの逆転2 かつての北斎、写楽、若冲に匹敵する、 江戸からのジャパニズムに相当すると捉えられなくもないのです。 洋楽離れでなく、そういう区別の解消。 19世紀末を彷彿させます。 JPOPが、まさか世界の潮流にまでいくとは。 …

(49)周回遅れでガラパゴスからの逆転

◯(49)周回遅れでガラパゴスからの逆転 哀愁のメロディでありながら、 どこかしらむこうのサウンドとあわさって、 それまでの日本にはなかった曲調の作品となりました。 ボカロから、米津玄師さんが出ました。 それを聞いて、歌って、つくったところから、 Ad…

「ゴスペル・フェスト2025」で日本人クワイアが優勝

◯名門マクドナルド祭2025、日本人ゴスペル優勝の意味するもの <タイムズスクエアで開催された米国最大級のゴスペルの祭典「マクドナルド・ゴスペル・フェスト2025」で日本人歌手『TiA』率いる「サクラ・ジャパニーズ・クワイア(Sakura Japanese Choir)」が…

(48)擬似文化で融合していく音楽世界4

◯(48)擬似文化で融合していく音楽世界4 元より世界から流行を取り入れ、普及させることに 日本人は優れた能力を継承してきました。 それもそのままでなく、日本流にして。 本は、原語で読まずとも日本語翻訳で 映画は、字幕ばかりでなく吹き替えで 歌も音楽…

バーチャルとデジタル

オーディオは、生音に対して、バーチャル、 これは英語のvirtual(実質上)と違い、仮想という意味で、ですが、 そうなると、レコード、CDもラジオもストリーミングもダウンロード再生もバーチャル、 それどころか、映画も写真も、絵画も文学も、 文明も文化、…

(47)擬似文化で融合していく音楽世界3

◯(47)擬似文化で融合していく音楽世界3 ラジオよりレコードが、西洋音楽で芸術音楽、 都会的な喧騒が、日本におけるジャズでした。 それこそ日本人にとって、最初の洋楽だったのです。 輸入レコードは、演奏の代用品などでなく、 日本では、コンサートそのも…

(46)擬似文化で融合していく音楽世界2

◯(46)擬似文化で融合していく音楽世界2 ジャズもロックもシャンソンも、 現地でいち早くそれに接した、 つまり、一昔前なら、富裕層の子弟でしょうが、 彼らが、プロモートして持ち込んだ、輸入したのです。 そのなかから、音楽評論家などが、 西洋に憧れる…

(45)擬似文化で融合していく音楽世界

◯(45)擬似文化で融合していく音楽世界 日本人が、歌に求めるものは、 かつての洋楽ファンのように、 音だけではなかった、のでしょう。 生音での価値は、日本では、特別なものでした。 本場から遠く離れ、来日ミュージシャンに頼るしかない頃、 できるだけ、…

(44)統合される音楽、歌、声

◯(44)統合される音楽、歌、声 コスプレイベント、アニソンライブ、声優アイドル カラオケ、振り付けコピー、コスプレ、 歌も、アニメの世界観で聞くのです。 共感、近さ、生が、魅力でしょうか。 歌い手と身近で会えるし、 個人的な情報も得られるのです。 …

長嶋茂雄の音の世界

私は、相手の声を「ハイ」という一言で、判断して調整するようなことをおこなってきました。そのまま、それが乗り移ったようなエピソードなので、 ここで以前にもとりあげましたが、もう一度、今回のNHKの番組で、引いておきます。 アスリートにとって、音の…