キエフが、キーウに変わりました。黒海沿岸の都市「オデッサ」は「オデーサ」に、「チェルノブイリ」は「チョルノービリ」に、東部の「ドニエプル」は「ドニプロ」になるのですね。馴染んだ名前の変更には、困惑もありますが、本日はスルーします。
ここのところ、あえてロシアの方からも見ることを伝えてきました。安易に、正義や善悪二元論に乗らないように、ずっと主張してきたからです。
悲劇は、戦わされる人間と戦火に巻き込まれる人に起こるのです。ウクライナの砲弾で戦車の中で丸焦げになるロシア兵とその家族たちにも。
今のところ、アメリカ、EUでなく、ロシアについている国もあります。ブラジルは、ロシア排除に反対。インドは、ロシアと外相会談、ロシアの原油輸入を増やします。中国は、いうまでもなく、後方支援、次世代金融システムの構築など経済的に支え、サウジアラビア、UAEは、アメリカとの会談拒否し、プーチン大統領と電話会談しました。アメリカとドル💲の支配が崩れつつあります。
◯エコノミックアニマルの遺したもの
さて、日本についても、高齢者への批判をしてきましたが、働きバチだった人たちが、働いた分、豊かになり、その蓄えで老後を暮らすのを、若い人たちが許容しないとしたら、おかしなことです。
彼らは、昭和のある時期まで、ほぼ年中無休で、1日8時間以上、労働してきたのです。
私の父も、週一の休みまでゴルフ接待などで費やしていました。会社が人生であり、自分だけでの時間など、ほとんど持てなかったでしょう。晩酌でプロ野球をテレビで見るときが、サラリーマンの一服、それもまた仕事の必修であり、すべてが会社あっての人生、まるで軍隊のようにも思えました。日本が高度成長したのも、もっともなことだと思います。そこに苦労も幸せもあったのです。
◯安全で従順
日本は、相変わらず犯罪の少ない国です。私は21世紀になると、もっと治安が乱れ、犯罪が増えるだろうと思っていました。防犯の機材や防犯のネットワークの充実などもあるのでしょうが、誇らしいことだと思います。それは自販機やATM、きちんとした商品や食品、公共交通機関の充実などにも表れています。それゆえ、自転車の盗難、盗撮などの案件でも、警察が人数を回せるのです。でも、どうも、ますます、内向きになっていく、大人しく従順な日本人、のようで、心配です。
◯踏み台からとぶ
外国人が、行ってみたい国、都市に、日本がトップクラスで多数、出ています。ミシェランの評価も東京が1番高いなど、それを裏付けるいくつものデータがあります。
今の若い人たちは、豊かに整ったインフラの上で、何でも挑戦できる機会を持っているのです。
与えられているものを当たり前のことと思い、世の中に貢献できないことを時代のせいにしてしまうのは、甘え以外の何でもありません。
とはいえ、そうして築かれた、この経済大国は、今や年ごとに衰退していき、政治外交は三流のまま、どうみても先行きは赤信号です。
それでも、社会文化面などを含め、国際社会において、魅力的な国として取り上げられることが多くなってきました。
今がチャンスと捉えれば、これほどのチャンスもないのです。