◯やる気対策
やる気がない人をどうすればよいのかという相談を受けることがあります。
その人を批判するよりは、やる気にさせるように考えることでしょう。
やる気にさせるには、「本来やる気がある人なのに、そのやる気を奪っているものは、なにか」と考えなくては、根本的な解決になりません。
やる気がない、というのも、大半は、態度が悪いのではなく、学ぶ態度、学び方を持っていない、維持できない、あるいは何かに不満、抗議しているようなことが多いからです。
すべてにやる気がないのかも、知る必要があるでしょう。新型うつのような例もあるからです。
◯必要性
何事も必要に迫られたら、行うし、身につくものです。
嫌なことでも、それがどこかで見返りがあるとわかると、納得でき、変わることもあります。勉強が嫌いといっても、先生や教えられることが嫌いなだけのこともあります。
自分で学びたければ、学びたいように学んでいけばよいのです。
そういう環境を整えるのを補助するとよいでしょう。
自分が学びたいと思うものに出会うのか、何かに出会ったときに関心や興味をどう持てるのか、続けられるか、そういった意欲の方が大切です。
意欲を持つためには、健康と体力が要ります。
意欲を持ち続けるためには、その方が重要だといえます。
◯独学
知識を学ぶのは、独学です。どんなに知識を教えたところで、それを覚えたところで、それだけでは使えません。そこは自分で勉強していかなければ身につかないのです。
◯ものづくりと知恵
ものを見て判断することができる人ならよいのですが、そうでない人がなまじ知識をつけると、よくなくなることもあります。
知識を本やインターネットで吸収するのであれば、学校や職場では、できるだけ、モノに触れることです。自ら、モノを作っていく経験を重ねることがよいと思います。大切なのは、知恵を出す力です。
◯生態系のなかの人間
西洋の思想では、個が先にあり、世界はその集合であるという捉え方です。
しかし、これは、どう見ても、逆でしょう。
生態系が先にあって、人間は、その部分としての生き物です。
生物は、枝分かれで進化したのではありません。網の目状につながって進化したのです。いろんなものが混合したまま、生態系を作っているのです。
知識は、枝分かれさせていくのであり、だからこそ、実物、つまり、枝でなく幹を、木でなく森を見なくてはいけない、
と、こんなまとめていいでしょうか。