fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

連載もの

公と私のあいだで(6) 同じ人間として捉える

人権が本質という話になると、相手が同じ人間だと言う感覚がないと、 機能しないと言うことになります。 多くの悲劇は、 「相手には、人権がない」 「相手は自分と違う人間だ」 と考えるから起きるのです。 そのことを防ぐために、 歴史や小説などを通じた感…

公と私のあいだで(5) 公私の対し方

何かを考え、何をしようが、プライベート、つまり、一人のときは、自由で、抑える必要はないし、それは、他の人にも認めなくてはならないということです。 ただし、公的、つまり、他の人のいるときには、別の言動をしなくてはいけない、 もし、プライベート…

公と私のあいだで(4) 公私の併存

公私とは、ローティは、公共空間のバザールと私的空間のクラブとして説明しています。オフィシャルの場とプライベートの場ということです。 そして、公私の混同をしないこと、 公私を一致させるという考えも捨てることを説きます。 1人の人間のなかには、正…

公と私のあいだで(3)

◯言葉での創造 ローティ曰く、 「私たちは、真実に近づくために言葉を使っているのではなく、 言葉を使うことによって自分を創造している。」 これは、何か、特定の目的のために言葉を使うのでなく、 使う言葉によって、目的自体が設定される、 つまり、使い…

公と私のあいだで(2) 心と感覚はなくてもよい

◯心や感覚はなくてもよい そこで彼、ローティは、「対蹠人#の思考実験」を示します。 #対蹠人(たいせきじん)< [蹠]は、足の裏のこと。足の裏のように正反対の関係にある人のことをいう> ここでは、宇宙人のように考えるとよいでしょう。 「地球人は自分に…

公と私のあいだで(1) ローティの哲学

◯ローティの哲学 哲学#は、これまで、真理や本質の追究の学問と考えられてきました。 知を愛するというのが、フィロソフィーの原意です。 もちろん、時代によって変わっていきました。 ここで紹介するリチャード・ローティー#は、それを次のように新たに展開…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(16)完

◯身体文化あっての人間 日本の社会では、将来に不安を感じる人が多くなりつつあります。 仕事や生活から人間関係のストレス、うつや不定愁訴、体調不良まで、 もはや、誰もが関心を持ち、自分の心身を守ろうとしています。 これらの動きをまとめますと、 何…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(15)

◯自己表現、生命力としての声 声の力で直接、アートと接してきた私は、 現実的な対処が問われる現場でも、少しでも、身体に宿る、 そういう天与の力を伝えようとしてきました。 それは、生きがいに結びついていく自己表現力であり、 本来の意味での自己治癒…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(14)

◯日本人の身体性喪失 日本人は、どうも人工音声にあまりにも抵抗がないように思えるのです。 カラオケ機能からシンセサイザー、ヴォーカロイドと、エレクトーンから、エレキ楽器、電気での擬似的な音響開発に強いし、その演奏技術も優れています。 そういう…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(13)

◯大きな声が出なくなると 声を出さない、抑えるということは、感情の吐け口を塞ぐことにもなります。カスタシスは、人間が生きていくために必要な、感情のデトックスです。溜め込みすぎるのは、よくないのです。 声を大にして言わなくてはならないことがたく…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(12)

◯滅びゆく三ム主義 となると、当初は不快でも、そのうちとてつもなく大きな快感になるかもしれないようなものに対していくことに、億劫になる、に違いありません。 メンタル力も弱くなるでしょう。 人間の文化、芸術、学術、あらゆるもので優れたものは、 そ…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(11) /朝ドラ

◯朝ドラ 4月からは、連続テレビ小説「虎に翼」#、法曹界の主人公だそうです。 ◯タイパ快感のゆくえ 共感というのは、快いことです。 たとえ、内容がなんであろうと、相手とのやりとり、既読をつけあうこと自体が、コミュニケーションであり、共感の証しとも…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(10)

◯コロナ禍のなかで コロナ禍で、私たちは、ことばを発すること、声を出すことを制限されました。 そのために、zoomなどオンラインで、声と映像によって、コミュニケーションをとることになったわけです。 そのメリットは、大きなものでした。 いつでもどこで…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(9)

自民党、裏金、どう対処していくのでしょうね。 岸田総理、独走に? ◯身体からのことば、生の声の放棄 自己の表現としてのことばの放棄は、自分の放棄です。 だからこそ、実際に相手に会って、 自分のことばを 自分の身体からの声で 伝えなくてはならないの…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(8) /プロ野球スローガン

◯プロ野球スローガン(2024年) 29日より開幕です。 [セ・リーグ] 阪神 A.R.E. GOES ON 広島 しゃ! DeNA 横浜進化 巨人 新風 ~GIANTS CHALLENGE~ ヤクルト ヤり返せ!←New! 中日 勇龍突進 Always be a challenger! [パ・リーグ] オリックス おりふぉーWW…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(7)

◯共感コミュニケーションの空虚化 誰かと一緒に夕日を見つめているとき、その感動は、共感されていることでしょう。 そこに、ことばはありません。ことばは要りません。 寄り添う身体があるだけです。 そして、嘘は、ありません。 声で、「ああ」と出しても…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(6) /大谷翔平選手の難

大谷翔平選手、大変ですね。 オープンマインドのアメリカの文化、 伴侶も通訳のことも。 説明責任文化、日本の政治家も見習うべきでしょう。 ◯心身からの声 それには、どのように対抗していけばよいのでしょうか。 そこに真実性を担保するには、身体しかあり…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(5)

◯ことばの嘘、声の真実 ことばは、それを通じるもの同士の結束を固め、 そうでないものを敵視することで、いくつもの争いを起こしていきました。 その争いは、次第に大規模になり、悲劇を大きくしてきました。 つい最近まで、仲良くしていた国や民族が、いき…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(4)

<尊富士が優勝すれば、初土俵から10場所目、 大の里が優勝すれば初土俵から6場所目、 いずれも優勝制度ができた明治42年以降では最も早い記録となります。> ◯自分のことばと声を取り戻す 私は、役者とのワークショップで、 「いま、発しているのは、自分のこ…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(3)

◯空虚化することば ことばの虚無化を生成AIの文章を引用して示した作品が、今回、芥川賞を獲りました。 九段理江さんの「東京都同情塔」です。 それは、生理的に拒否したいネーミング、「トウキョウシンパシータワー」という罪人に寛容な刑務所をめぐっての…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(2) 朝ドラひばり

朝ドラ、ひばりさん出てきましたね。「ブギウギ」# ◯スマホの拘束 断片的な情報が、ネットに溢れるばかりに氾濫し、それに接することに多くの時間が費やされています。それをセレクト、ダイジェストして不特定多数、あるいは仲間に伝えるだけの時間が、人生…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(1)

◯虚無のことばでの世界構築 ことばは、人間の世界をどんどんと拡張していきました。 時間も空間も無限に広がっていくかのようです。 この時代、インターネットで、誰もが世界中に発信できるようになりました。 SNSには、大量かつ安易なことばが氾濫していま…