fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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緊急事態での絶叫声 ヴォイトレ

今年は、元旦、翌2日と、能登の災害、羽田空港での事故と続きました。年明け早々、日本中にショックをもたらしました。そこでは、緊急非難を呼びかけるアナウンサーとCAが、それぞれクローズアップされました。

 非常時に人を動かすためには、大きな声で命令口調で、パニックを抑えながらの冷静な行動を促すことが必要です。緊急時ほど落ち着いて、ゆっくり話すように言われたのは、緊急事態が差し迫っていないときです。秒を争って命に関わるときには、通じません。

緊張が高まると、話す方は、早口で声は上ずります。滑舌が悪くなり、聞き取りづらくなります。そういった声でも、滑舌よく、つまり、絶叫でも、内容が伝わるだけのテクニックが必要になるのです。でも、内容が聞こえなくとも、声そのものの緊迫感で伝わるものなのです。言葉の理解できない外国人にも伝わる声の力があるのです。

これは、日頃でも訓練されていないものなので、声優や俳優などに学ぶことが多いのではないでしょうか。そういうときのためにも、ヴォイストレーニングも必修だと言えましょう。

 

能登半島地震でのNHK女性アナの絶叫

<元旦午後4時10分ごろ、石川県能登地方にマグニチュード7.6の令和6年能登半島地震が発生。NHKでは午後4時6分ごろに震度5強地震が観測されて以降、特別報道番組に切り替わった。その後、震度7地震が観測され、津波警報が発令されると、女性アナウンサーは

「あなたの命に危険が迫っています。逃げてください」

「テレビを見てないで逃げてください」

などと緊迫感のある強い口調で避難を呼びかけた。>

 <「東日本大震災の当時は、津波からの避難呼びかけでも『ですます』調。強いトーンではなく冷静に呼びかけていた」と徳永圭一アナウンサーは振り返る。

「決して淡々と伝えていたわけではなかった」が、避難が遅れ多数の死者が出た現実に「これだけじゃ足りないのでは」との思いを強くした。

同局のアナウンス室では、災害時には「自分だけは大丈夫」という正常性バイアスが働くことを踏まえ、23年秋に強い命令口調で避難を呼びかけるマニュアルを策定。その後も豪雨災害や地震のたびにアナウンサー自身が被災地を訪れ、被災者からの聞き取りで実際の避難につながった言葉を探っていったという。

冷静さを失ったようにも思える中継にSNS上では、賛否の声があがっていたが、2日にNHKの伊藤海彦アナウンサーがXを更新。

「私たちNHKのアナウンサーが強い口調で呼びかけをするのには理由があります」と2021年7月2日に投稿された1本のnoteを添付した。そこには東日本大震災当時、NHKに所属していた武田真一アナらの言葉がつづられており、中には、「『冷静、沈着なアナウンスメント』に感じた限界」とも記されていた。

NHKのアナウンサーがふだんの『冷静沈着』さを捨てた『異常な姿』を見せることで、視聴者が『特別なことが起きている』と感じて、それが避難行動につながる」ともつづられていた。「避難を呼びかけている(強い口調の)声は本当に深刻なのだと伝わる」>

中継した山内泉アナウンサーは、5日の特番、NHKスペシャル最新報告、能登半島地震のキャストも務めました。

 

羽田空港衝突事故でのCAの対応

 <羽田空港のC滑走路で起きた日本航空516便の衝突事故、379人、全員の脱出ができたことが奇跡として世界中から称賛を浴びました。

乗務員は毎年1度、エマージェンシー訓練を実施しているそうです。

 CAは状況がわからないなかでは、まず「大丈夫。落ち着いて」と呼びかけます。煙には、姿勢をを低くして鼻と口を抑えてと指示します。

救難の際は、笑顔を見せず、大声で叫ぶ、敬語を使っていけないなどのルールがあります。>

フライトでは離陸の3分着陸の8分が、クリティカルイレブンミニッツ、魔の11分と言われます。