戦後、日本人は、アメリカのライフスタイルに憧れて、モノを買い集めていきました。それを団地の2DKに詰め込み、通勤ラッシュにめげず、サラリーマンとして会社でのポストと報酬を生きがいに、ニューファミリー族で頑張ったものです。
映画やテレビでも、欧米のライフスタイルに憧れ、まねしようとしてきたのでしょう。そして血縁や地域コミュニティは、少しずつ解体していきました。
アメリカの生活は、広大な土地があり、邸宅を建て、車が普及していたから可能でした。その後、フロンティア精神を土地、モノ、金融、ITと発揮していきました。
日本人は、エコノミックアニマルを究めたあと、経済から文化に軸を移していきます。モノから心に、そして、バブルがはじけます。日本は、世界のリーダーとしての戦略不足を再び、露わにします。大東亜共栄圏の崩壊と重なります。
一方、世界のアメリカナイズは、日本での大成功の後、失敗を重ねていきます。未開拓地がなくなり、帝国主義の植民地もなくなり、国家転覆もうまくいかないからです。今回のアフガニスタン撤兵がダメ押しとなりそうです。
国を超えて、人類が一つになるという試みは、共産主義国家でほころび、多くの人が期待した多民族国家アメリカでもうまくいかなかったわけです。
21世紀になっても、仮想敵国への対抗でしか、まとまれない人類の精神構造は、拭えないままです。
宇宙人が来たら、人類はまとまるというのなら、コロナ禍はまさに、人類全体に降りかかる災いです。人間の壊した地球環境が少しよくなりました。
なのに、肝心のことは、停滞し、2年前に戻るのを待っているだけのようです。
根本的に変える最後のチャンスかもしれません。
この文章にどうか、肉付けしてみてください。そして、この先の展開を考えてみましょう。