日本には、ルールの代わりに型があったのです。
それは冠婚葬祭や習い事でゆるやかに継承されています。
とはいえ、時代は変わり、
ルールなしには合意しにくいことが多くなりました。
また、ルールや法によってしか、行動を律せない人も出てきます。
型は、その基準が、言語化されていません。
用語はあっても習得度も人それぞれです。
踏まえたり、発展したり、破ったり、していきます。
型なしでなく型破りを、いきとかすいといいます。
今や、粋に着こなしている人も少なくなったものです。
ということで、日本人は、ルールを作るのは、苦手です。作っても、
そもそも、うまくいかないので、つくるのですから、うまくいきません。
そうしているうちに、ルール作りに長けた欧米人に作られてしまうのです。
ルールや規約は、つくる人が一番、有利です。ランキングも賞も同じです。
そういうことで、日本人は、辛酸を舐め続けているのです。
いまだに、欧米からのそうした評価を重視します。その枠組みにいる限り、
どんなに頑張っても生徒であり、一人前の大人ではないのです。