fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

2024-01-01から1年間の記事一覧

坂本龍一氏、生前の一年、死後の一年

◯ 「Last Days 坂本龍一 最期の日々」NHKスペシャル <最晩年の日記には「死刑宣告だ」「安楽死を選ぶか」という闘病生活の苦悩や「音楽だけが正気を保つ唯一の方法かもしれない」「残す音楽、残さない音楽」といった音楽を深く思考する言葉など、本音が刻ま…

隷属の精神性 ロシアと日本

◯映像の世紀 「ロシア 暗殺と粛清」 番組内で紹介された元オリガルヒのベレゾフスキー#の言葉です。 「ロシア人の精神性にはどこか隷属思考がある。 だから、統制社会を喜んで受け入れる。 こんなことでは、ロシアに芽生えた、自由精神は、破壊されてしまう…

桜🌸満開 服部金太郎/原田芳雄/「ブルージャイアント」

新しく、今月から「声、語り、歌、ヴォイストレーニングの話」を始めました。 ご愛読、お願いします。https://ameblo.jp/fukushimagen/ ようやく桜、東京でも満開ですね。 3つ、視聴した番組と作品、紹介です。 ◯『黄金の刻〜服部金太郎物語〜』 テレビ朝日…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(16)完

◯身体文化あっての人間 日本の社会では、将来に不安を感じる人が多くなりつつあります。 仕事や生活から人間関係のストレス、うつや不定愁訴、体調不良まで、 もはや、誰もが関心を持ち、自分の心身を守ろうとしています。 これらの動きをまとめますと、 何…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(15)

◯自己表現、生命力としての声 声の力で直接、アートと接してきた私は、 現実的な対処が問われる現場でも、少しでも、身体に宿る、 そういう天与の力を伝えようとしてきました。 それは、生きがいに結びついていく自己表現力であり、 本来の意味での自己治癒…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(14)

◯日本人の身体性喪失 日本人は、どうも人工音声にあまりにも抵抗がないように思えるのです。 カラオケ機能からシンセサイザー、ヴォーカロイドと、エレクトーンから、エレキ楽器、電気での擬似的な音響開発に強いし、その演奏技術も優れています。 そういう…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(13)

◯大きな声が出なくなると 声を出さない、抑えるということは、感情の吐け口を塞ぐことにもなります。カスタシスは、人間が生きていくために必要な、感情のデトックスです。溜め込みすぎるのは、よくないのです。 声を大にして言わなくてはならないことがたく…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(12)

◯滅びゆく三ム主義 となると、当初は不快でも、そのうちとてつもなく大きな快感になるかもしれないようなものに対していくことに、億劫になる、に違いありません。 メンタル力も弱くなるでしょう。 人間の文化、芸術、学術、あらゆるもので優れたものは、 そ…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(11) /朝ドラ

◯朝ドラ 4月からは、連続テレビ小説「虎に翼」#、法曹界の主人公だそうです。 ◯タイパ快感のゆくえ 共感というのは、快いことです。 たとえ、内容がなんであろうと、相手とのやりとり、既読をつけあうこと自体が、コミュニケーションであり、共感の証しとも…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(10)

◯コロナ禍のなかで コロナ禍で、私たちは、ことばを発すること、声を出すことを制限されました。 そのために、zoomなどオンラインで、声と映像によって、コミュニケーションをとることになったわけです。 そのメリットは、大きなものでした。 いつでもどこで…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(9)

自民党、裏金、どう対処していくのでしょうね。 岸田総理、独走に? ◯身体からのことば、生の声の放棄 自己の表現としてのことばの放棄は、自分の放棄です。 だからこそ、実際に相手に会って、 自分のことばを 自分の身体からの声で 伝えなくてはならないの…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(8) /プロ野球スローガン

◯プロ野球スローガン(2024年) 29日より開幕です。 [セ・リーグ] 阪神 A.R.E. GOES ON 広島 しゃ! DeNA 横浜進化 巨人 新風 ~GIANTS CHALLENGE~ ヤクルト ヤり返せ!←New! 中日 勇龍突進 Always be a challenger! [パ・リーグ] オリックス おりふぉーWW…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(7)

◯共感コミュニケーションの空虚化 誰かと一緒に夕日を見つめているとき、その感動は、共感されていることでしょう。 そこに、ことばはありません。ことばは要りません。 寄り添う身体があるだけです。 そして、嘘は、ありません。 声で、「ああ」と出しても…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(6) /大谷翔平選手の難

大谷翔平選手、大変ですね。 オープンマインドのアメリカの文化、 伴侶も通訳のことも。 説明責任文化、日本の政治家も見習うべきでしょう。 ◯心身からの声 それには、どのように対抗していけばよいのでしょうか。 そこに真実性を担保するには、身体しかあり…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(5)

◯ことばの嘘、声の真実 ことばは、それを通じるもの同士の結束を固め、 そうでないものを敵視することで、いくつもの争いを起こしていきました。 その争いは、次第に大規模になり、悲劇を大きくしてきました。 つい最近まで、仲良くしていた国や民族が、いき…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(4)

<尊富士が優勝すれば、初土俵から10場所目、 大の里が優勝すれば初土俵から6場所目、 いずれも優勝制度ができた明治42年以降では最も早い記録となります。> ◯自分のことばと声を取り戻す 私は、役者とのワークショップで、 「いま、発しているのは、自分のこ…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(3)

◯空虚化することば ことばの虚無化を生成AIの文章を引用して示した作品が、今回、芥川賞を獲りました。 九段理江さんの「東京都同情塔」です。 それは、生理的に拒否したいネーミング、「トウキョウシンパシータワー」という罪人に寛容な刑務所をめぐっての…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(2) 朝ドラひばり

朝ドラ、ひばりさん出てきましたね。「ブギウギ」# ◯スマホの拘束 断片的な情報が、ネットに溢れるばかりに氾濫し、それに接することに多くの時間が費やされています。それをセレクト、ダイジェストして不特定多数、あるいは仲間に伝えるだけの時間が、人生…

ことばの虚無化と声からの身体性の復活(1)

◯虚無のことばでの世界構築 ことばは、人間の世界をどんどんと拡張していきました。 時間も空間も無限に広がっていくかのようです。 この時代、インターネットで、誰もが世界中に発信できるようになりました。 SNSには、大量かつ安易なことばが氾濫していま…

DAISO創業者矢野氏死去 韓国シリーズ

毎日、スポーツで、 パリオリンピック選考もあり、 目が離せませんね。 ダルビッシュ選手対大谷翔平選手。 この韓国シリーズ中に、昨年のWBC優勝からちょうど1年を迎えます。 ◯ダイソーの創業者、矢野 博丈#さん、 2月12日に心不全で死去。80歳。 自ら「転職…

政界の行方

「白い巨塔」21話終結 財前教授の遺言、 「能力を持った者には、それを正しく行使する責務がある。」 ◯政界 偽証しても罪に問われない政治倫理審議会の茶番劇。 なぜ、幹部なら調べてこないのかと、迫らないのでしょうか。 安部派での言い出しっぺの犯人探し…

ブギからマンボ 笠置からひばりへ

◯ひばりの登場 笠置シヅ子の引退 1949年1月、日劇のレビュー『ラブ・パレード』に、ひばりが、『東京ブギウギ』をカヴァーして、登場。 東横映画『のど自慢狂時代』で、ブギウギを歌う少女として映画に初出演。 8月、松竹『踊る竜宮城』に出演、主題歌の『河…

スイングの女王 笠置シヅ子

◯スイングの女王 日本のジャズの傑作と言われた「ラッパと娘」が、笠置シヅ子のコロンビア専属での最初のレコードとなりました。 高音を殺して地声で歌うことを服部良一に命じられたそうです。 そのため、喉をつぶして、病院で診察を受け、しばらく歌うこと…

朝ドラ「ブギウギ」 ブギの女王 笠置シヅ子

朝ドラ NHK連続テレビ小説「ブギウギ」第25週「ズキズキするわ」(第117~121話)の予告が放送、 女優の吉柳咲良が演じる若手歌手、水城アユミが登場。 スズ子(笠置シヅ子)の大ファン、そのモデル美空ひばりを微妙にずらした設定で、世代交代での終幕に、あ…

自己同情について セルフコンパッション

続きです。 compassion。 ◯セルフコンパッション 同情=シンパシーから、セルフコンパッション#ということばを思い出しました。 これは、仏教由来の言葉で、そこでは、あらゆる人の幸せ、苦しみがなくなることを願います。 それには、まず、自分が安全で健康…

同情と共感 『東京同情塔』

続きです。 ◯エンパシーとシンパシー# この小説のなかで、『東京同情塔』である刑務所は、シンパシータワー、 ですから、犯罪者は、同情すべき人々ということです。 寛容な社会の行き着くところです。 そのネーミングから、高輪ゲートウェイ駅、 内容では、…

虚構の言葉 芥川賞『東京都同情塔』

◯芥川賞『東京都同情塔』#への共感 小説は、けっこう途中で投げ出したり、飛ばし読みすることが多いのですが、時折、最後まで読まされてしまう作品があります。 この著者、九段理江さんは、私と頭に入っているものや思考の組み立てが似ているように感じまし…

日産・トヨタ自動車の不正 /アカデミー賞

<第96回米アカデミー賞授賞式が開催され、映画「オッペンハイマー」が作品賞ほか7冠に。宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が、長編アニメ映画賞、日本の作品として初めて「ゴジラ-1.0(マイナスワン)」#が視覚効果賞を受賞。3/10> 続きです。 この体た…

政治への不信 「白い巨塔」

東日本大震災13年目、鎮魂。この「東日本、今更ですが、広すぎるネーミングです。 「白い巨塔」第20回、(3/10tvk)高等裁判所での控訴審判決と財前教授倒れる。 ドラマではありますが、昭和には、こうした清濁超えての社会変革への意思や正義、友情などが息づ…

その風邪、溶連菌かも 

インフルエンザ、コロナ禍も収まっていないようです。まだまだ、要注意です。 2024年第9週の定点当たり報告数は13.96(患者報告数68,883)となり、前週の定点当たり報告数16.76よりも減少した。 国立感染症研究所 感染症情報センター ◯溶連菌にも注意 のどが…