fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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ことばの虚無化と声からの身体性の復活(12)

◯滅びゆく三ム主義

 

となると、当初は不快でも、そのうちとてつもなく大きな快感になるかもしれないようなものに対していくことに、億劫になる、に違いありません。

メンタル力も弱くなるでしょう。

 

人間の文化、芸術、学術、あらゆるもので優れたものは、

そういうめんどうな手間暇をかけること、膨大な時間を必要とします。

それに耐えうる強靭な精神力、肉体を必要とします。

 

それは、創造する人だけでなく、授受する人も、です。

それがないと、文化の継承は、途絶えてしまうのです。

 

アスリートも同じです。

一つの技の習得にさえ、無限と言ってもよいほどの時間を要するのです。

 

これらは、合理的、効率的と反する、「ムリ、ムダ、ムラ」#のオンパレードです。

 

それを排除することで、

現に、日本の工芸から芸事における稽古、

下積みなどのありようは、変わらざるをえなくなってきているようです。

 

若い人の間では、自分の身体への関心が高まっています。過度に、です。

それに伴い、他人の身体への無関心、あるいは、心理的な壁も出てきています。

 

安易な大声や接触が、ハラスメントともなりかねない、ご時勢では、なおさらでしょう。彼らがセックスにさえ億劫になっているという最近の傾向は、その象徴的なことといえます。

 

#ムリ・ムダ・ムラ

ムリとは、負荷が能力を上回っている状況、

ムダとは、逆に負荷が能力を下回っている状況、

ムラは、ムリとムダの両方が時間によって混在して表れる状況を指す。

三ム主義は、無気力、無関心、無責任の三無主義とは、異なります。

 

 

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