◯日本人の身体性喪失
日本人は、どうも人工音声にあまりにも抵抗がないように思えるのです。
カラオケ機能からシンセサイザー、ヴォーカロイドと、エレクトーンから、エレキ楽器、電気での擬似的な音響開発に強いし、その演奏技術も優れています。
そういうものを求める人、使う人も多いからです。
八百万の神思想からでしょうか。
ゲームやアニメ王国であるのも、その大きな理由の一つでしょう。
もとより、日本人は、森羅万象に感情移入し、命を与えます。
愛車にもロボットにも、そして、AIも、アンドロイドにまでにしなくとも。
許容範囲がとても広いのです。
音楽が、シンセサイザー、デジタル音になろうと、カラオケのエコーだらけの声でも、
昨今のJPOPSのデジタルエフェクトかけまくりの声でも。ヴォーカロイドでも。
むしろ、人間の声、説得力のある声に、
慣れなくなくなってきている方を心配に思うのです。
幼い頃から、響くような声に接することがないと、
大声さえ、鉄拳のように効いてしまいかねないからです。
音声コミュニケーションのレベルの低い日本では、
あえて、肉声、生声に関心をもち、鍛えたり磨く必要を感じるのです。
人間が、人間であるために。