fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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憲法施行75年と改憲問題

改憲問題

護憲派と言われる人は、憲法の第九条が変わると、

日本の自衛隊が通常の軍隊になり、アメリカのいうことを断れなくなる、そしてアメリカのニ軍のような扱いとなって、他国で人を殺したり殺されたりする。その結果、精神的にもいろんな問題を抱える。日本の軍隊の人が亡くなったり傷ついたりするなかで、国民が生活をすることになってよいのでしょうかー

というような論旨だと思います。

 

団塊の世代から上の人に、「憲法の第9条で日本が守られてきた」と信じる人が多いのはやむを得ないと思います。そのことによって、アメリカも日本も、日本が軍隊を持ち、再び世界に出ていくことを抑える口実になったからです。

 

でも、それは口実であって、アメリカ軍の支配下に置かれたまま、この国は、本当の意味で独立していないわけです。アメリカがその気になれば、憲法9条がどうなっていようが、日本の軍隊でも政財界でも、すべて思うがままにできるし、相当、裏でそのようにしてきたわけです。日本の高度成長とは、経済と物質をエサに日本人を奴隷化して、アメリカのわがままや富を支えさせてきた、これは今も大して変わっていません。いや、以前は、それを知って甘んじていたのに、今はわからなくなっているのでしょう。

 

事実として、第二次世界大戦後、戦勝国の国家挙げての総力戦というのは、核兵器とともに、封印されてきました。世界大戦はもちろん、大戦という名は、使われていません。しかし、軍隊による戦争や紛争は絶えず繰り返されてきたわけです。世界中で、日本のまわりでも。

 

敗戦した日本は、アメリカの支配で守られてもきました。敗戦後に、ソ連に占領されていたら、強制労働、そして、北朝鮮のようになっていたでしょう。

朝鮮戦争ベトナム戦争ほか、アメリカやソ連戦争の先兵に使われていたら、などということは、今や想像もしないのでしょう。

 

それはひとえに、日本が、欧米だけが支配していた世界に対して、信じられないほどの強い力でのし上がっていった実績からです。何がともあれ、日本に再び軍事力を持たせてはいけないと連合国、つまり、世界中のほとんどの国が、危険だと用心したからです。ナチスドイツのようになりかねないと。

そこは命を賭けて戦った先人のおかげ、日本人の精神力、それゆえにアメリカは、これを徹底して壊そうとしました、日本を守ることで抑えていったのでしょう。

アメリカは、日本を自国もなし得ない、民主的な国家建設の成功モデルとした方が、世界戦略上、利用できるので、民主主義の名のもとに支配下に置いておくほうが得と判断したのです。現に、日本以外では、どこでもほぼ失敗ばかりです。それは日本人として誇れることではないのですが。

 

若い人たち護憲派と似たように考えていると、思うことがあります。今の日本人に戦う、敵を殺す、などというのは、もはや現実離れしているのでしょう。

かつて、若者が共産主義全体主義に憧れたことは理解できます。戦後長らく、北朝鮮ソ連、中国など共産国で起きた悲惨なことは隠されていました。

貧富のない平等な世界をつくるというのは、いつでも理想です。キューバシンガポールに学ぶこともあります。しかし、大半は、独裁体制、権威主義になり、望まぬ方向に走り出すのをみてきたわけです。

 

で、日本の改憲問題、私は日本に限らず、憲法自体が建前、あくまで法に過ぎませんから、それで現実に、特に国際関係や非常事態において、適用に対する解釈が一人歩きするものと思っています。ロシア、アメリカをみるまでもなく日本でもそうでした。

今、アメリカの支配下アメリカに都合よく動くだけですから、そんなことより、敵国条項などの撤廃やアメリカからの真の独立が先決と、述べてきました。主権もないのに国連常任理事国になりたい?このあたり、長くなるのでやめます。

 

そういえば、成人年齢が18歳となったのは、安倍元首相が、2007年に成立させ、2014年に改正した国民投票法で、憲法改正投票権年齢を、18歳上に引き下げたことがきっかけ、確か、民主党の協力を得るためでした。改憲は、シルバー世代に反対が多いのですから、進めやすくなったことになります。

 

 

第53条第1項後段(安保理の許可の例外規定)は、「第二次世界大戦中に連合国の敵国だった国」が、戦争により確定した事項を無効に、または排除した場合、国際連合加盟国や地域安全保障機構は安保理の許可がなくとも、当該国に対して軍事的制裁を課すことが容認され、この行為は制止できないとしている。また敵国の侵略政策の再現に備える地域的取極がなされている場合も、安保理の許可がなくとも敵国に対して制裁(軍事的若しくは経済的な。憲章第7章定義)を課すことができる。(Wikipedia)

 

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