2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧
『侍タイムスリッパー』からみる日本の時代劇(4) ◯『侍タイムスリッパー』の物語と設定 『侍タイムスリッパー』は、こうした流れをさらに進め、侍を現代社会に直接、投げ込むのです。主人公は、剣の腕や忠義心を備えているが、現代社会では、ほとんど価値を…
『侍タイムスリッパー』からみる日本の時代劇(3) ◯テレビ時代劇での形式の固定化 1960年代以降、時代劇は、テレビへと主戦場を移します。 『水戸黄門』(1969年~)や『大岡越前』(1970年~)は、 権力の正義と庶民の安心を保証する物語構造をもち、長寿番…
『侍タイムスリッパー』からみる日本の時代劇(2) ◯映画草創期から戦前―チャンバラ映画と大衆娯楽 日本における時代劇映画は、1920年代のチャンバラ映画に始まります。 阪東妻三郎主演の『雄呂血(おろち)』(1925年)で描かれる侍は、 正義の味方というより…
『侍タイムスリッパー』#からみる日本の時代劇(1) ◯作品を通してみる継承 日本の時代劇は、映画史・テレビ史の中核をなしていたのに、いつのまにか過去の遺産と見なされてきました。しかし、時代劇は単なる歴史再現ではなく、常に同時代の価値観や社会不安を…
◯「ニッポン再発見 -異邦人のまなざし-」 六義園の側、東洋文庫ミュージアムで開催中の企画展「ニッポン再発見 -異邦人のまなざし-」 今年1月21日、東洋文庫ミュージアムは約1年の休館を経て、リニューアルオープン。「ニッポン再発見 -異邦人のまなざ…
◯フィギュアスケート・エキシビションの曲 ミラノ・アイス・スケーティング・アリーナ 2/21 エキシビションは、音楽と銀盤に個性が交差する祝祭の舞台となりました。 特別出演のカロリナ・コストナーさんのイタリアらしい華やかなオープニングからでした。 …
◯金メダルのアリサリュウ選手 坂本花織選手の最後の演技での銀メダルのとき、金メダルを獲得したのが、 アメリカ代表のアリサ・リュウ(Alysa Liu)選手。 彼女の父は、中国・四川省出身、天安門事件に関わった亡命者です。 5人の子をもうけるために、匿名で…
◯坂本花織選手の曲構成 エディット・ピアフの劇的な人生を表現するため、後半に高難度要素を固めつつ、最後は「再生」のエネルギーで畳みかける構成です。 「愛の讃歌」で叙情的なスケーティング 冒頭のコンビネーション、4回転ジャンプ(トウループやサルコ…
◯銀メダルの坂本花織選手の曲 エディット・ピアフの人生を描く構成で、前半は「愛の讃歌」に乗せた叙情的な滑りと4回転やスピンで深い愛情を表現します。 中盤で「水に流して」へ転じ、表情を一変。不屈の決意を込めた後半の連続ジャンプと力強いコレオで再…
トランプ大統領が創設した平和評議会は、ガザ停戦を名目でも、実質的にはイスラエル(特にリクード系)中心の秩序形成をめざすものです。ヨーロッパと距離をとり、ロシア、中東、中央アジア諸国、中国周辺国が関わります。中国を包囲する構図となりつつあり…
◯ミラノ・コルティナ冬季五輪でメダル最多更新 日本のメダル獲得数は、すでに冬季五輪での最多記録を更新しました。北京冬季五輪で記録した18個を上回っています。2018年の平昌冬季五輪では13個、1998年の長野冬季五輪では10個でした。 世界全体では、ノルウ…
◯オリンピックにみるメダルの色での感情パラドックス オリンピック、前評判や実力通りに、本番の勝負は、なかなかいきませんね。 成績で見れば、金>銀>銅。 しかし、選手の反応では、銀は悔しく、銅は嬉しいということが多いようです。 つまり、惜敗の銀と…
ミラノ・コルティナオリンピック16日 <フィギュアスケートのペア・フリーで、“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一組は、ショートプログラム5位からのスタート、フリーで自己ベストかつ世界歴代最高となる158.13点。合計231.24点で優勝、日本ペア初の金メダル…
◯日本におけるヤンキー文化(7) 日本のヤンキー文化、その代表作品をあげておきましょう。 1970〜80年代:ヤンキー文化の成立 『ビー・バップ・ハイスクール』(きうちかずひろ/1983年〜) 私立高校に通う不良生徒たちが、喧嘩、教師への反抗、他校との抗争…
◯日本におけるヤンキー文化(6) ヤンキーの変遷について、みてみます。 戦後の混乱期には、貧困や家庭崩壊、教育機会の不平等を背景として、 少年犯罪、非行集団が多数出現しました。 1950年代から1960年代、愚連隊や不良少年と呼ばれる集団が社会問題化、 こ…
◯日本におけるヤンキー文化(5) ヤンキー文化の定着と拡大には、メディアが大きく寄与しました。 1980年代 『ビー・バップ・ハイスクール』 教師への反抗や暴力行為が日常的に描かれ、当時の若者文化を戯画化したヤンキー像が提示されています。 1990年代 『…
日本におけるヤンキー文化(4) 日本のヤンキー文化は、極めて集団主義的です。 個人の自由よりも、チームや地元、先輩後輩といった集団への帰属が重視されます。 日本社会に広く見られる縦社会構造を反映しています。 反体制的でありながらも、日本社会の価値…
◯日本におけるヤンキー文化(3) なぜ日本でヤンキー文化が成立したのかというと、 最大の要因は戦後日本の学校制度にあります。 高校進学率の上昇により、十代は一律に学校という管理空間に収容されました。 日本の学校では、生活態度や人格形成までを管理、 …
ミラノ・コルティナ冬季五輪9日、 スノーボード女子ビッグエアで村瀬心椛さんが金メダルを獲得、 男子の木村葵来さんに続いて表彰台の頂点に立ちました。 決勝の舞台に立った男女計24人中、8人が日本勢でメダル3個。 予選落ちゼロで、今大会の同種目を制圧。…
衆議院総選挙では、前回、政治とカネのスキャンダルで、厳しい批判を受けた議員が、再び当選・復活する事例が目立ちました。政治資金パーティー裏金問題で不記載や還流の西村康稔氏、萩生田光一氏、松野博一氏、世耕弘成氏など。自民党への不信感が高まり、…
◯日本におけるヤンキー文化(2) 日本のヤンキー文化は、1970年代以降に顕在化した若者文化の一形態です。それは非行や逸脱行動として否定的に捉えられてきました。しかし、漫画や映画、ドラマで繰り返し描かれることで、日本社会固有の若者像として定着しまし…
◯オリンピック、開会式の歌唱 マライア・キャリー (Mariah Carey): イタリアの名曲『Nel blu, dipinto di blu(Volare)』をイタリア語で歌い、自身の新曲『Nothing Is Impossible』を披露。ホイッスルボイスを添えました。歌よりゴージャスさが目立ったよう…
<ミラノ・コルティナオリンピックは6日、開会式に先立ち、フィギュアスケート団体が行われた。初日は、アイスダンスの前半リズムダンス、ペアと女子のショートプログラム(SP)、10チームが競った。アイスダンスは、「うたまさ」こと吉田唄菜、森田真沙…
民主主義の崩壊 ゲッペルスとトランプ(3) ◯人物ではなく、手法 ナチス・ドイツと今のアメリカは、政治制度、歴史的文脈、暴力性の度合いにおいて、当然、異なります。この番組が焦点を当てたのは、感情を優先し、敵と味方を単純化し、映像と演出によって支持…
民主主義の崩壊 ゲッペルスとトランプ(2) ◯ゲッベルスにおける映像と政治 ヨーゼフ・ゲッベルスは、ナチス・ドイツにおいて宣伝相として、映画、ラジオ、新聞、集会といったメディアを統合的に管理し、国家的プロパガンダ体制を構築しました。彼の宣伝思想の…
民主主義の崩壊 ゲッペルスとトランプ(1) NHKが制作したドキュメンタリー番組「映像の世紀 バタフライエフェクト」におけるゲッベルスをトランプと比べます。 日本からみる映像の世紀バタフライエフェクト「ゲッベルス 狂気と熱狂の扇動者」 NHK総合1/22、こ…
◯阪神優勝と吉田義男監督# 昨年、2025年シーズン、阪神タイガースはセ・リーグ優勝。前回の優勝は、2005年ですから、20年ぶりのリーグ制覇でした。投手陣の安定感と堅実な守備、接戦を確実にものにする試合運びが優勝の大きな要因でした。 阪神のリーグ優勝…
落合信彦氏は、冷戦期からポスト冷戦期にかけて活躍した国際ジャーナリストで、諜報機関や国際金融資本、裏権力といった表に出ない世界史を強調する語り口を特徴としていました。氏の言説は、実体験や人脈に基づくとされる情報をもとに、国際政治を物語的か…
世界の富豪と国家予算を数値で比較すると、どうでしょうか。 世界の富豪ランキングでは、イーロン・マスク氏の純資産は、およそ7,000億ドル(約110兆円)規模、これに続き、ジェフ・ベゾス氏やラリー・エリソン氏なども、2,000億~3,000億ドル前後の資産を保…