◯AI声のアンディ・ウォーホール
<Netflixのドキュメンタリー「アンディ・ウォーホル・ダイアリーズ」は、ナレーションにウォーホル本人の数分間の肉声のデータから再現したAI音声を使用している。「ウォーホルの日記は声に出して読むことを前提につくられたかのような、とても面白い書き方をしています。彼の口調で書かれているのです」と、アーメッドは説明する。「ウォーホルの活動の延長線上にある作品のようで、わたしたちにとって倫理的なジレンマの生じるものをつくるわけではありませんでした」>
「AIが作成した声を初めて聞いたとき、ウォーホルの日記に命を吹き込み、謎めいた魅力あるアーティストに人間らしさを与える非常に効果的な方法であると確信しました」(ハーマン)
(引用 WIRED US/Translation by Nozomi Okuma)
AIでの故人の音声再現には、賛否両論ありますが、ウォーホルを知る上で、AIが役に立っているのかもしれないということですね。まあ、生前も、本人ロボットをつくった人ですし、、。
作家や詩人が自分の声で読むような文化風土が日本にはないので、ひばりのような歌手でないとAI音声は、注目されない問題ですが。
◯AIの演奏
故グレン・グールドの演奏が、AIで行われたことがあります。そこで考えたことは、プレーヤーと歌手との違いです。歌では、絶頂期と同じ歌唱ができないときに、ときに若い頃のをかぶせることがあります。プレーヤーはそういうことはないと思いますが、歌はステージでダンサブルになって両立しえないときから、当て込みました。マイケルジャクソンのPVあたりからです。
映像なら、映画の役者もアテレコするので、本人の声ならよいということでしょう。でも、歌は別の歌手が吹き替えることもあります。オードリー・ヘップバーンの「ティファニーで朝食を」の「ムーンリバー」は、本人歌唱ですが、他のほとんどの作品は、別の歌い手です。あの「マイフェアレディ」でさえ、吹き替えられたため、アカデミー賞の主演女優賞に、オードリーはノミネートされなかった、そんな時代もあったのです。
海外では歌手がリアルで歌わないのは厳しくみられますが、日本人は寛容です。作品そのものの出来をライブでは求めないからでしょう。
死んでしまったり、年老いてしまったあとにも、AIが演奏を可能にしていくということです。
グールドは、ハミングしたり歌いながらピアノを弾いていたので、バッハなどの曲からも宗教性が消されていました。バッハ当時のチェンバロから、多彩な演奏ができるピアノになったので、すでに原型から離れていたわけですし。
よく「無伴奏◯◯曲」というような形で、日本では訳されますが、海外では独奏とされても、伴奏のないことを無というように強調されることはありません。日本人は、無が好きなのですね。
◯AIチェスと将棋
1966年、AIの弟と提唱者であるジョン・マッカーシーとソ連の研究機関でコンピューターでのチェスの対戦が行われました。ボビー・フィッシャーが初めて世界チャンピオンになるまでは、戦後世界チャンピオンをソ連が独占していたのです。
ボビーの、その映画、見ましたか?最近、米ロシアの争いでちょいと話題ですね。
1990年代後半にはチェスにおいてAIが人間に勝ち、2013年以降、将棋の世界でも同じことが起きています。
将棋には、藤井聡太さんが現れました。もう今は、AIで将棋を学ぶ世代です。
AIは、一手指すごとに評価値と次の手を示します。素人はそれを手本に勉強できます。プロの対戦を見るときにも、棋士がそれを選択するかどうかが見所になっています。AIがまるで神のようです。
勝負のときに、AIを使ってはいけないのは、オリンピックでのレースで、車を使ってはいけないようなことですね。人間の頭脳と肉体だけでの勝負になるわけです。しかし、そのうちチップが人間にインストールされたら?
で調べてみると、eスポーツなどの大会では、つぎのような禁止項目があります。
<選手が許可なく自前のソフトウェアをインストールすること、フラッシュドライブ、MP3 プレイヤ ーなどを接続すること。
共謀者と選手間における電子的あるいはその他による信号の送受信。
ハッキング、選手もしくはチーム、または選手やチームを代理する者による LoL に対する一切の改造。
意図的なバグの利用。
ゴースティング 観戦モニターを見る、または見ようとする行為及び、対戦が配信されている場合、配信を見る行為。
成り済まし行為 別の選手のアカウントを使用してのプレイ、誰かを他の選手のアカウントを使用してプレイするよう勧誘、誘 導、奨励、または指示する行為。
チート的手法 チート機器及び、チートプログラムの使用、またはこれに類似する、信号装置や手信号などのチート的手法の 使用。
適切かつ明示された理由によらない故意による切断。>