<日本体操協会は19日、体操女子でパリ五輪代表の宮田笙子(19=順大)が代表行動規範に違反したとして代表を辞退したと発表した。代表には繰り上げは認められず。現在登録されている4人で戦うと発表した。>
<体操の団体総合は、5人がメンバーとして登録される。予選では1チーム各種目4人が演技し、各種目の上位3人による総得点で争う。>
で、ギリギリ4人で戦えなくもないのですが、エース不在と、この状況後のプレッシャーは、他の選手により厳しいものとなるでしょう。
私は、きちんとしたことは、公に法律のもとで裁くべきである、個人的感情では線の引けないことだから、という考えです。ですから、SNS、匿名の書き込みや週刊誌によるスクープでなく、法で裁く法治国家として、内部告発をきちんと法に照らして扱うべきだという考えです。
しかし、こういうケースは、犯罪や事件とは、異なります。
校則みたいな日本のルール、
国際的には、どうなのでしょう。
誰がなぜ通報したのかという点では、これを暴いて、誰かが彼女の代わりに出られるというなら、ある意味、正当な手段です。
でもプレッシャーで苦しんでいる選手の追い詰められた末の行為を
見つけたからと、不正だからと、告発することに、スポーツマンシップは、感じません。
宮田選手の行動が日頃からひどかったというのなら、わからなくはないのですが。
その点、飲酒、喫煙両方で、というのは、やや難ですが。
とはいえ、本来、揉み消せばよいこと、
いや、注意して、一度めは、見て見ぬふりをすればよいようなことではなかったかと思うのです。
でも、あげてしまった以上は、事件です。
誰も歓迎しないし、心地よく思わない正義感での告発の結果、
もちろん今後の他の選手へのルール厳守の見せしめにはなりそうですが、
処分されるよりは、辞退となったんでしょうね。
お偉方に、処分する気概も勇気もないし、
体裁からも選手のためにも、今回は辞退の形が、、、
という日本らしい決着です。
もしかすると、一度、注意はしたが、再三、繰り返された、
とかであったのかもしれません。
真実は、本人のみぞ知ることですが、心が痛みます。
どうか、頑張って立ち直って欲しいです。
日本人の国民性、私の嫌いな頭でっかちで、
まじめな気質からすると、これは、
「本人の自業自得で、自己責任で、
決められたこと守れなかったし、
日本代表に値しないから、
仕方がないよね」
で済むのでしょう。
それは、正論です。
でも、ある意味で、彼女のそこまでの人生の全て、
選手生命をも奪いかねないわけで、
もしかすると、殺人行為に通じるものを感じます。
飲酒とタバコ、特にタバコに関しては、微妙なとこで、
全面禁煙にしていく方針であり、
選手には、原則として、年齢問わず、禁じられていたのです。
で、原則とは、なんなのでしょう?
19歳という年齢のあいまいさも、よくないほうにでたわけです。
「未、成年」なら、、、、どうなんでしょう。
犯罪でさえ、初犯での執行猶予がつくこともあるでしょう。
関係者が、何らかの形で責任を取り、
選手自体を守ることはできなかったのかとも、思うのです。
ただ、できなかったというのは、なんとなく、最近の風潮をみていればわかります。
今の日本に、そんな大器の権力者もいなければ、そう考えられる頭もないでしょう。
なにより、それを許容する世間でないのでしょう。
本人が、プレッシャーに負けて、弱かったと言えば、それまでなのですが、
それが人間でしょう。
どちらにしても、すっきりしないのは、私だけではないでしょう。
で、結局、そうした個人的な感情こそ、大切なものだといいたいのです。
それを一言で、断罪するのは、若者の方が多いようですね。
どうも、そういうふうにしか考えられない、
大して考えもせず、他人事として、すます。
一方で、巨大な不正、揉み消し、内部隠蔽は、蔓延っていて、
そこはスルーする。
ともかくも、きちんと裁けない国と制度と人を
私たちは作り上げてきたのです。
その点で、「たかが煙草で」と言った、
とんでもなく時代錯誤のジジイたちの方が、
私は親しみを持てます。
ただ、それは、煙草に火、
いや、火に油でしょうが、、。
<飲酒を巡っては、今年5月、パリ五輪スケートボード予選シリーズに出場していた20歳未満の日本の4選手(男子2人、女子2人)の飲酒が発覚していたが、2人が「口頭での厳重注意」、1人が「口頭での注意」、1人を「不問」としていた。4選手はその後も予選シリーズに出場し、選手名は公表されていない。>