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高齢化と安楽死問題(3)欧州で進む「自分で死を選ぶ権利」

◯高齢化と安楽死問題(3)欧州で進む「自分で死を選ぶ権利」

 

 

 イギリスやフランスでは、終末期患者が「自らの死を選ぶ権利」を法的に認める方向へ進んでいます。これは「自分らしく生きる」だけでなく「自分らしく死ぬ」ことを尊重する価値観の広がりです。

 2024年6月、イギリス議会下院は終末期の成人が死を選ぶ権利を認める法案を可決しました。

 フランスでも5月、終末期患者に致死量の薬の投与を認める「死への積極的援助」法案が賛成多数で可決。マクロン大統領が設立した市民会議で、年齢・職業・学歴など多様な一般市民184人が9週間にわたって議論し、最終的に積極的安楽死を支持する結論に至りました。

 

 オランダ、ベルギー、スイスなどで安楽死の導入が進みました。特にスイスは国外居住者への自殺ほう助も認めています。映画監督ジャン・リュック・ゴダールがは、91歳で安楽死を選びました。

 一方で、イギリスやフランスなどでは、死の自己決定権を望むならスイスへ行けばよいと法制化の議論が進みにくかったといわれます。しかし、経済的・身体的理由でスイスへ行けない人々にとっては、不平等であると、欧州の安楽死法制化後押しの背景にあります。 

 

 リベラル社会では「自分らしく生きる」権利と同様に「自分らしく死ぬ」権利が当然と考えられつつあるのです。

 

 

 

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