Noblesse Oblige ノブレス・オブリージュ、高貴な義務ということばがあります。金持ちなら、寄付やボランティアを、当然の義務とします。
一流の選手なら、活躍を、一流のアーティストなら、よい作品をということになるでしょうか。
多くの人が注目していて、希望を託している人には、それにこたえる義務があるのです。それは力がなく注目もされない人の努力よりもずっと報われる努力です。栄光や地位もまた権益でもあるのですから、何もないのに山を登る人の努力と比べて、金メダルをめざして、皆の応援を受ける人の努力は、半ば義務にもなりうる、ゆえに苦しくも祝福されているのです。
日本の大組織では、そういうことにめざめて実行した人ほど、そこに群れて守るだけの人となり、だめになっていったと、団塊以降の世代では、思うのです。
(団塊論は、特別論点Vol.24「日本人と声とその行方~2018年、音楽業界から平成の総括とその先を読む」を参考に。)