fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

特1「才能と努力と“空気”」(15)「平等と自由」

特に、日本の社会は、自由より平等に重きをおきます。理不尽でも、目的にそぐわなくてもクレームとそれに伴う責任を避けようとします。ですから、何であれ、何かを得るには、電話の受付順、行列順になるのです。それは一見、平等にみえるからです。非効率なやり方で、どうみても合理的な方法でないときでさえ、クレームを避けるためだけに実施されます。

よいことでも前例のないことは、率先してやることで責任を問われるから避けます。それを回しに回しているうちに全てダメになれば、誰の責任かわからなくなるから、そこへもちこむのです。

それでは、先の戦争末期の状況と変わりません。いえ、開戦にいたるプロセスでもそうだったわけです。昭和で強まった昔からの日本村の負の財産は、今も根強く残っているのです。