◯ 国際情勢(2) ロシアとウクライナへの影響
ホルムズ海峡の封鎖が長期化すると、
ロシア、アメリカ、欧州、そして極東アジアが、どのように変容し、
日本の安全保障環境は、どのような危機に陥るのでしょうか。
ホルムズ海峡の封鎖によって、
最も地政学的な利益を享受したのは、プーチン政権のロシアです。
ロシアは、ペルシャ湾外に広大なエネルギー供給網を保持しており、
この海峡封鎖による供給不足と価格高騰は、
ロシアの戦費調達能力と外交交渉力を増大させます。
ロシアは、対露制裁を継続するEUに対し、エネルギー供給の停止で脅し、
それは、ウクライナ支援の停止になりかねません。
ロシアが輸出先を中国やインドといったアジア市場へシフトさせれは、
西側諸国による経済制裁の枠組みは形骸化します。
ユーラシア大陸におけるロシア・中国・インドを
中心とした新たな経済・安全保障ブロック形成ともなります。