◯格差と差別へ 本を読まない症候群への考察(10)
本が多すぎるのは,よいことなのですが、
また古今東西、本も音楽も映画も、
いつでも安価でアクセスできるし、
それに関する知識も得られる。
わずか30年ほどで、すばらしい進歩です。
ただ、悪書が良書を駆逐しているとしたら,問題です。
本やアートが、人を育てないとしたら、
受けとる人次第ですが、
よいものを何度も思い出すほどに
深く身体に入れることの機会を奪っているとしたら。
つまり、農業、いや食料と同じく、
その富が、格差を拡げ、差別を際出させていくともいえます。
実際のところ、そうなっています。