「喪失の国、時」(M.K.シャルマ)文春文庫
インド人が日本で味わったこと。
これを私はインドで読んで今回の旅の意義を深められた。
『男というものは、人生の前半では成功によって人生を学び、
後半では失敗によって人生を学ぶ。老いた感情の美しさは、失敗がもたらした
素晴らしい贈り物。(中略)失敗しなかった男の老いた顔は醜い。』(訳者の序、山田和)
こういうのって、日本にいるだけじゃ思わないわよね。インドの老人をみるとわかるの。
みすぼらしい人ほど、含蓄深い顔している。あたしは、美と富を計りにかけられないから。人が成功とみる失敗をたくさんしてきたから、これからは人が失敗とみる成功をすべきよねって、思ったの。心から思ったの。