フジテレビは、1月10日16:00〜17:30に「春の高校バレー 男女準決勝」として放送枠「女子準決勝/男子準決勝」としていましたが、放送されたのは、ほぼ下記の女子の準決勝でした。<第78回全日本バレーボール高等学校選手権・準決勝 金蘭会3-2東九州龍谷(10日、東京体育館) 今夏のインターハイ女王である金蘭会(大阪)と、第72回大会(2020年)で優勝した東九州龍谷(大分)が対戦しました。金蘭会3-2東九州龍谷(23-25、25-17、18-25、25-22、16-14)>
◯Z世代の強みと日本の伝統風土(2)
なぜ、日本人Z世代は、新競技に強いのでしょうか。
日本の従来のスポーツ競技力は、学校部活が中心でしたが、ボルダリング・スケボー・ブレイキンは 学校の部活ではなく、個人で始められます。
部活の上下関係や厳しい練習よりも、自分のペースで上達できることが若者にマッチ。
必要な道具や施設が身近にある(スケートパーク、クライミングジム、ダンススタジオが全国的に増加)。結果として、10代のうちから才能ある人が競技に入っていくことができたのです。
これらの競技は、従来の競技スポーツよりも、自己表現・創造性・自由なスタイルが重視されます。YouTube 、TikTok など動画と親和性が高く、若い世代は技をまねしたり自分の映像を撮ることで自主的に上達できます。すぐに評価されることがモチベーションになるわけです。見て学ぶ、 試す、SNSにあげる、その循環が、10代での成長スピードを促したといえるでしょう。
新競技は、歴史が浅いため、古い指導法や固定化した育成システムが存在しません。
海外トップ選手の技もすぐに取り入れられる。若手コーチやプレイヤーがすぐ指導者になれる。つまり、若い才能が最短距離で世界トップレベルに到達できる環境が整っていたということです。
日本のクライミングジムやダンススタジオは、人口比で見ると、多く、質も高い。
クライミングジムは、質が世界的に有名。スケーパーも都市部を中心に増加。
ダンススタジオは全国に数千。日常的に世界レベルの練習環境に触れられます。
ボルダリングでは、体重が軽い細かい動きを精密にできるのが有利。
スケボーやブレイキンでは、ていねいな基礎練習の繰り返しの習熟に向く気質がプラスに働くのでしょう。若い世代は、反復練習を厭わない傾向が強い。ゲーム的達成感に近いとか。
日本人の特徴と競技の特性がうまくフィットしたということです。
新しい競技は、年齢の壁が薄いので、10代がそのまま世界トップになれます。
これらの競技は10代がもっとも伸びる時期が、そのまま世界トップの年齢帯なのです。
技術革新が速く、若い選手のほうが適応しやすい、また、体重が軽いほど有利な要素もある
。伝統スポーツのように経験10年は必要ではないのです。
日本では、競技団体が早期に組織化し、10代の育成に投資しました。ボルダリングやスケボーは、日本連盟が、若年層の育成を早期にシステム化し、ジュニア育成合宿、国際大会帯同、フィジカル指導の整備など、育成体制が早く整ったのです。
新しい競技で、自由で自律的な若者文化で高品質な練習環境が、日本では理想的に重なったといえます。新しいスポーツ文化として若者が一気に才能を開花できる環境が揃っていたことが、世界レベルの10代を多数、生み出せる背景となっています。