◯幸福度調査
<世論調査会社イプソス。日本を含む世界約30カ国を対象に幸福度を調査。
16~74歳の日本人約2000人を対象、2011年から2024年の13年間で、日本人の幸福度が低下傾向にある。「幸せである」と回答した割合の推移、2011年から2019年にかけて低下し、持ち直したものの、2024年にまた低下。2011年を基準とすると、その後の13年間で幸せだと回答した日本人が13%減ったことになります。データは、「すべてのことを総合すると、あなたは「とても幸せ」「どちらかといえば幸せ」「あまり幸せではない」「まったく幸せではない」のうちどれだと言えますか?」という質問に対して、「とても幸せ」「どちらかといえば幸せ」と回答した割合を示す>
日本人は、謙虚ですから、幸福だと思っていても、人に「自分は幸せだ」などと言うことはあまり、ありません。日本の精神風土は、村社会そのもので、脈々と受け継がれています。
そんなことを誇らしく言うと、いつ、どこで引きずり落とされるか、わからないからです。
いわゆる妬み、ひねみ、嫉みで、幸せな人の足を引っ張る人が、まわりに多いからです。
お金なども顕著な例で、決して人前で、儲かったような自慢はできません。美徳でもありますが、お金儲けや儲けた人を素直に評価しません。それどころか粗探しのターゲットになりかねません。豪邸や宝飾品なども見せびらかしません。優秀でルックスのよい家族のことも、愚妻愚息と表現します。
このあたり、お金も所有物も妻子も、大げさに自慢する外国人とは、大違いです。
もちろん、成り上がりを嫌い、面立ってでなく裏に美を秘める日本の伝統的美的価値観にねざすものでしょう。
自分の思いはともかく、こうした公的なアンケートでは、その差が大きく出ます。
アンケートは、どう読むかが、データより重要です。
同じ状況で、幸せだと思う人と幸せだと思えない人、幸せと思ってもそうでないと答える人、幸せでないと思っていても幸せと答える人がいます。
これらは、国民性にもよるし、国際比較では言語の違い、設問のニュアンスでかなり違うものとなるのです。
もちろん、端的には、日本人はマイナス思考、外国人は、プラス思考でしょう。
言うことと思ってることが違っているとはいえ、マイナスに言っていると、それは決してよいことではありません。
何事も、メンタルから考えると、よいほうに捉えた方がよいからです。
状況が悪くても、それをよいほうとして、目を向けた方がよいからです。
ということで、我々は、現実以上にとても損をしている、不幸であるといえます。
#幸福度