◯日本の貧困
経済的な貧困としては、日本には年収200万円以下で働く人が1000万人以上います。
相対的貧困率は15.4%で、先進国の中で最悪です。
子供の相対的貧困率は11.5%、1人親世帯に限ると44.5%です。(2021年)
◯貧困と自由
貧困とは、自由の制限のことです。
こうみてくると、今の日本人は、食べられている限りは、本当の危機感を持たないのでしょう。
もし、日本が飢餓状態になったら、そのときに初めて自ら考えて行動するようになる、
そうでもないかぎり、変わらないのかとも思います。
自由がかなり制限されても、案外と忍耐強く耐えるようにも思うからです。
コロナ禍の元で、この国民性もよくわかりました。
貧富の格差ばかりが話題になりますが、
自由とは何か、自由の格差こそが、
もっと真剣に考えていかなくてはならないことでしょう。
#賃金と物価
「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、日本人の平均年収は457万6000円(国税庁9/27)
そのうち正社員だけでみると、平均給与は523万3000円。正社員の平均給与では、2018年:506万7000円から上がっています。
男女別に正社員でみると、男性は583万8000円、女性は406万9000円。
非正規社員を含むと、男性は563万3000円、女性は313万7000円。
「毎月勤労統計調査」によると、2023年8月の実質賃金はマイナス2.5%でした。17ヵ月連続でマイナス。(厚生労働省10/6)
賃金が物価の上昇に追いついていない状況が続いています。
「家計調査(家計収支編)2023年8月分」(総務省10/6)によると、2人以上の世帯における消費支出は29万3161円でした。食費の項目は9万1014円と11ヵ月連続でマイナスとなっています。