fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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亡国論(1)

 しばらく政経関係の問題から身を離していました。詩吟や邦楽分野からの研修依頼もあり、身を深めたい時期だったので、その機にこの連載を意図的にイレギュラーにしました。とはいえ、100年に一度の危機や自民党民主党の世紀の対決というのも、私の胸にひびいてこないのです。そろそろ党名も変えて欲しいくらいです。こんなものは、個人的危機で人類や国の危機とは、ほど遠いでしょう。
 アメリカの演出も、ハリウッド並みになってきて、このシャッフルでいつも振り回されるのは、弱者です。それには成り上がった小金持ちや身を粉にして働いている経営者、労働者も含みます。

 マニュフェストの思いついたような出し方一つみても、どうも私なんぞがいいたくはないのですが、根本的にずれているのです。民主党が政権をとっても大して変わらない。内部が一党でないし、考えも自民党と根本的に同じだし、そもそも自民党が一時、政権を離したときにどうにかなったでしょうか。少なくとも、そのときは国民は大きな期待をしていたのに、今回は自民党をつぶしたいだけで、民主党に期待しているわけでないのだし。
 などというようなことを、だらだら書きたくなかったのも、ここでも安部、福田、麻生首相との早期失墜、交代を予知して、どうせ持たないっていってきた、いきさつ上、また当たり前のように当たる予言にもならない、あたかもペシミズムっぽく、ワイドショー、マスコミの自分の国や政府叩きの横一線に私は並ぶ方が嫌だから沈黙してたのです。