<「SNSの問題は、思いを一方的に『吐くだけ』だということ。そこにフィードバックはない。これは麻薬のようなものです。吐き出す言葉の強度を上げていかないと、実感が湧かなくなっていく。こんなことを続けていると、感情は疲弊していく一方です。
いやいやSNSにもコミュニケーションはある、対話している、と主張する人もいるかもしれない。しかし所詮は、誰だかわからない相手とのやりとりです。相手の本当の性別だって年齢だってわからない。これは言葉のキャッチボールとは言えない。壁に向かって球を投げているのと一緒です。『いいね』だって、反応じゃないんですよ。『あなたの話は商売になりますね』という意味に近い。対話ではないんです」南哲哉氏>
これは、感情をただ吐き出す,そのことで感情が疲弊していくというのですが、
それでも,まだ吐き出せればよいでしょう。
SNSでの対話,会話は、リアルとバーチャルの間にあると,私は捉えています。
リアルでの知り合いとは,リアル、
ネットだけでの知り合いは,ほとんどはバーチャル。
商売になるという意味では,マスマーケットですから、
アクセスを増やすことが前提でしょうが,
商売というか,ビジネスですから、対話,会話とは、異なるのです。
私も専門的な対象から,
一般向けにと、取材や書籍を依頼されたときに,
そうした違和感,
誰ということでなく,大勢に当てはまることを書く,
投げ出す、ことを意識させられました。
南さんのことばでまとめます。
<「だいたい、自己責任でできるような決断にはね、大したことは、一つもないです。そうでしょう。頭の中で解決できる話は所詮、些事しかない。決定的な判断をせざるを得ないときには、違う力が働きます。自分とは別の、力。するのではなく、むしろ、決定させられる」
「われわれはそれを、『縁』といいます」
8/17yahooニュース編纂>