◯政治と井戸端会議
政治家は、政治的手腕で決められるべきですが、
変革を感情的に嫌うこの国では、
改革する気概がない、つまり、
能力のない人材が好まれるのです。
いまさらですが、日本における政治的ということでは、
平時向き、和を好む人事、
つまり、有事に対応できない人材です。
気の合わない人とのコミュニケーションを拒否する、
これは、プライベートではできますが、
会社や地域社会では、よくないことというのは、
考えなくともわかることです。
自分の気に食わないことを
SNSを始めとしたネットで言うのは、
もはや、便所の落書きとは違います。
ところが、当事者の意識がそこまで追いついていない、
仲間内の井戸端会議の延長で、使っているのです。
もちろん、SNSでも、公開先限定で発信していたら、
大きな問題になることは少ないでしょう。
匿名でオープンにする、それが一定数の支持を得て、
動き出すのです。
マスメディアでさえ発信する個人名を明示しない日本の
精神風土においては、言論での責任が曖昧です。
そこは、ネットジャーナリストの出番だったはずなのですが。
ジャーナリストのいない、いや、いなくなりつつある国、
その結果、公の場において、開示されているものが、
落書き気分で書き込まれているということです。
専門外の著名人、タレントの発言を
メディアが追いかける、
ぶら下がりにコタツ記事、
それが、今の日本の言論を支配しています。