◯縦社会での個人主義の害
働き方改革で、余計に苦しむことになった人の少なくない労働負担に、
今更ながらの、パーティ券#の件も、
ですが、毎日、不祥事の報道が続きます。
いちいち、取り上げる気も失せます。
どうして、この国は、実質でなく、形だけの理不尽なことが罷り通るようになったのでしょう。
日本社会では、一対一の人間としての対応で、
信頼を元にして、一見、その場では不条理なことのようであっても、
どこかで元がとれる、
ギブアンドテイクで、還ってくる、
そういう信用を暗黙の了承として成り立っていました。
ところが、これが、多分、団塊の世代という自分だけ、
そして、今だけしか考えない世代以降、
失われていったのでしょう。
目一杯、テイクされても、自分はギブしなくてあたりまえに思う人の多い世代です。
その理由は以前に、述べました。
アメリカに憧れ、個人主義に染まりつつ、根っこは、日本古来の上位下達に同調圧力の絆が根を張ったまま、といえばわかりやすいかもしれません。
彼らが第一線から去っても、
忖度での出世組は、改革できないから、
その傀儡として、地位と権力を与えられているから、
重しの外れてきた今、内部告発などで、
旧体制の理不尽、不条理なところが、次々に表立ってきたのです。
そうして、縦社会の日本の慣習にあった、それなりの美徳やよさを、
グローバル化でなくしたところに
残ったものは、絶望感、
未来への希望、ヴィジョンのなさ、
それは、人間社会への不信となり、こうした状況がでてきたのです。
#パーティ券 発言撤回
<政治資金収支報告書に記載されず裏金になっているのか、に対し、塩谷立座長は「そういう話はあったと思う」と語った。その数時間後、一転、「事実を確認しているわけではないので」と、自らの発言を撤回。
安倍派に所属する松野博一官房長官は1日の記者会見で「政府の立場としてお答えは差し控えたい」と繰り返し、回答を避けた。>
「撤回」#って安易に使うな、事実は残ると学べって。
取消しといわないのは、悪あがきで、見苦しいだけです。
なぜ、政治家なのに、口が軽く、肝心な答弁はできず、
いまだに今の時代を学べないのだろう。
#撤回