◯伝統とグローバル化
日本人は、本来、言葉で語ることは、建前として捉えます。ですから、言葉と現実が乖離していきます。契約してもその通りにいかない、そういう暗黙の了承のなかで、動いてきたわけです。
言葉を額面通り受け取っていくには、言葉を厳密にしなくてはいけないから議論が尽きないのですが、日本では、大体、なるようになる、でいくのです。
なすのでなく、なるようにでいくということです。
こうした日本古来の慣習のよいところが消されて、悪いところばかり、目立ってきています。
グローバル化のよいところより、悪いところばかりにとらわれてきています。
よくよく考えないと、同じことしか報道しないマスメディアにのせられていくばかりで、どんどんと生きにくくなっていくのです。
◯武力から法治の支配に
家康の大阪の陣(「どうする家康」では、12/3)の後、1年の終活で、あらゆる法律を定め、法治主義での支配、長く続く江戸時代の基礎となる体制をつくりあげました。
日本の統治構造、縦社会での長子相続を徹底させたのです。
この法を感情でないがしろにするのが、行きすぎたキャンセルカルチャーともいえるのです。
人権を重んじ差別をなくしフェアにしていくこと、あるいは、建前の民主主義は、多くの民族の歴史的に、あるいは、宗教的に押し付けられた慣習を否定します。それは、確かにそういう体制での弱者にとっては歓迎すべきものであり、支配側にはダメージになるものですが、それですべてが覆われてしまうと、常識的に、あるいは、普通に考えて、おかしなことも起こるのです。
女性の性自認の男性が、女風呂に入るなどいうようなことも起きるのです。
◯ウォークWOKE
イーロン・マスク氏が、ニューヨークタイムズを、「ニューウォークタイムズ」と揶揄しました。ウォークとは、政治的に正しいことが行き過ぎることで、
ポリコレ#の、スラングです。
#ポリコレ
<「ポリティカル・コレクトネス」の略で、人種、性別、国籍、宗教、年齢、障がいなどを理由とした「差別的な表現を正す」という考え方です。
社会では、さまざまな人たちが共存する多様性が進んでいます。>