◯2つの選択
今まででは考えられないような予想外の結果が得られたときに、2つの反応があります。
これまでのが誤りで、新たなことと考えるのか、
これまでのようにならないので誤りと考えるのかです。
その結果に、自分の感覚や仮説を離れて、チャレンジする人だけが、さらなる可能性を切り拓けるのです。
◯思い込みと修正
人は思い込みなしで学ぶことはできません。何かしらの思い込みを持って、学んでいくわけです。いわば、仮説です。
それは必ずしも正しいわけではありません。間違うことも多いのですが、そこで思い込みを知り、常に修正し続けることです。
間違うことでわかるので、思い切った発想で行動するとよいでしょう。その失敗と反省が財産となります。
そのためにも、機会あるごとに問うことです。完全などはあり得ないので、出しては改めていくことを繰り返すのです。それによってデーターベースは深まります。
◯知識
使えない知識と新しいことを見出せる知識は違います。
生きた知識とは、どうしたら身につけることができるのでしょうか。
問題解決能力や批判的思考、論理的思考、アクティブラーニングなどが学ばれています。
ともあれ、こうすればよくなる、こうすれば簡単に覚えられることなどを直接、目的にはしない方がよいでしょう。
たとえば、一夜漬けで試験にパスすることは、長い目でみて、地力にはなっていかないでしょう。ただ別の面での力にはなっているので、全力で試みる分にはやらないよりはずっとよいでしょう。それでうまくいくのも実力ですが、深いところには身につかないのです。
◯目標達成まで
目標が義務になってはよくないし、目標があることで安心してしまうのもよくないです。
たとえ第一目標がクリアできなくても、そのプロセスで多くのことが学べて、実力が上がっていたのであれば、充分です。ベースに溜め込むことが大切です。
目標達成に至る過程とは、次の3つです。
その分野の最高レベルがどのようなものかを理解していく。
自分がどのぐらいのレベルにあって、目標とどのぐらいのギャップがあるかがわかっていく。
その隔たりを埋めるための手段が、具体的にイメージできていく。
あとは、実行する勇気と持続力、そして、セレンディピティです。
ここまで書いて、なんだ、セレンディピティのことかと、偶然、閃いた次第で、、あとは、その解説に委ねます。
プロ、一流の人、達人は、多くの関係のなさそうな情報を身体に入れています。圧縮して何倍もの量を記憶しているかのようです。そして、必要に応じて、出し入れができるようにしています。ですから、自由自在、あるいは臨機応変に応用できるのです。
問題に対して、何が大事なのか本質をつかみ、状況を素早くトータルで把握し、そのために何をすべきかわかり、ただ実行するのです。難局になるほど、無意識の力で、そこからの行動を最良の結果に結びつけるのです。
そこでは、セレンディピティの起きる状況が用意されているといえるのです。
一流のアーティストは、初めて共演する人とも、すぐに呼吸を合わせて、即興的に最高のプレーができます。それを実行するために必要な手続きが想起されて、すぐに体が動くのです。
そのためには、自分をきちんと知ることと相手と状況を知ることが必要です。つまりはメタ認知と思いやりです。
どちらも私には、いつもとても難しいことで、未だ、失敗と反省のオンパレード、データーベースづくりと思って、めげないようにしています。
♯セレンディピティ<(英語: serendipity)とは、素敵な偶然に出会ったり、予想外のものを発見すること。探しているものとは別の価値があるものを偶然見つけること。ふとした偶然をきっかけに、幸運をつかみ取ること。
イギリスの政治家、小説家のホレス・ウォルポールが1754年に生み出した造語。彼が読んだ『セレンディップの3人の王子 (The Three Princes of Serendip)』という童話から。
セレンディップとはセイロン島、スリランカのことで「スリランカの3人の王子」となる。王子たちは旅の途中、いつも意外な出来事と遭遇し、彼らの聡明さによって、彼らがもともと探していなかった何かを発見するのです。
セレンディピティは、失敗してもそこから見落としせずに学び取ることができれば成功に結びつくという、一種のサクセスストーリーとして、また科学的な大発見をより身近なものとして説明するため語られる。精神科医の中井久夫は「徴候的知」と呼んでいる。
ただし、それには、準備、心の構えが必要。
アルフレッド・ノーベルによる、ダイナマイトの発明(1866年)
ピエール・キュリー、マリ・キュリー夫妻のラジウムの発見(1898年)ポロニウムを抽出した閃ウラン鉱の残渣の方が電離作用が強いため、見つかった。
アレクサンダー・フレミングのリゾチームとペニシリンの発見(1922年と1928年)フレミングが誤って、雑菌であるアオカビを混入させたことが、抗生物質発見。
敷山哲洋(日プラ創業者)のアクリル樹脂パネルの重合接着技術の発明。カーペット床に落ちたうどんがくっついて簡単に取れなかったことで。
スペンサー・シルバー、アーサー・フライの付箋(ポストイット・メモ)(1969年)
田中耕一の高分子質量分析法(MALDI法)の発見(1980年代)
飯島澄男のカーボンナノチューブの発見(1991年)>
(Wikipediaより抜粋)