fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

表現、創作、スピーチ、雑談のネタの欲しい人、今の自分と社会・世界を結びつけたい人、考えを深めたい人に

銀行の不祥事(5)その存在意義 「メガバンク最終決戦」

銀行の役割は、お金の安全の保管管理、運用手段の提供、お金の貸し出し、お金の決済です。決済に関しては、ネット銀行に代わられています。

手数料がばからしいので、私はほとんど利用していません。

リボ払いを勧めたりするのも、

こうしたせこい手数料ビジネスに活路を見出すしかないからで、

産業を興すという渋沢翁の頃の面影はないです。

 

私たちの就職の頃は、銀行はエリートでした。

厳密な審査にパスしないと入れなかったのです。

それに対して、株屋といわれた証券会社がのしあがってきて、

報酬でいうなら、証券会社となりました。

20代の女性事務職でも信じられないほど賞与をとっていました。

バブル期へ向かっていた頃です。

やがて、銀行の窓口は、少なくなり、

コロナ禍での予約制などで使わなくなりました。

 

ネット銀行は、大躍進、楽天銀行、PayPay銀行、住友SB Iネット銀行、GMO青空ネット銀行の順です。決済だけで儲けているのですから、それでも銀行かとも思うのです。

信用のある人は、クラウドファンディングなどで資金を集めるわけです。

ですから、なおさら貸し倒れのリスクの大きい借り手になるのでしょう。

 

大きくみる、10社に投じて、9社が潰れても1社の成功で、

元をとってお釣りがくる、

こうした事業は、もっとも銀行員や公務員が苦手とするところ、

つまり、起こす人材と守る人材では、

日本のエリートが選ぶのは守り、安定だったからです。

 

そして、そのプライドから、

成り上がりの人をよく思わず、潰そうとするのですね。

大手の銀行と財務省では、そういうエリートが今やトップに君臨して、

日本の発展の妨げとなっているわけです。

 

 

◯ドラマ『メガバンク最終決戦』

<テレビドラマ、WOWOW2016/2/14~3/20 原作は、波多野聖、2015年に『メガバンク絶滅戦争』新潮社より刊行、2016年に『メガバンク最終決戦』文庫化で改題。

経営破綻の危機に立たされた日本最大のメガバンクを舞台にヒエラルキーと軋轢に屈することなく、総務部長代理の二人が、買収を目論む外資系ファンドや官僚との攻防戦を繰り広げる。東西帝都EFG銀行は、日本経済に君臨してきた帝都グループを長年に渡り支えてきた「帝都銀行」と為替専門銀行の「東西銀行」が合併した「東西帝都銀行」が、不良債権を抱える「EFG銀行」を金融庁主導の元、救済合併で誕生した日本最大のメガバンク

帝都銀行出身者を頂点とし、その下に東西銀行出身者、EFG銀行の前身行である「大栄銀行」出身者、底辺部に同じくEFG前身行である「名京銀行」の出身者が位置するヒエラルキー構造が成立、内部では各出身行の軋轢が残っていた。>