日本文化の継承です
◯駅伝
箱根駅伝、ケニア出身で184センチ、史上最強の留学生、東京国際大のビンセント選手、4区を12位から、8人抜きで、区間記録を30秒縮め、過去の2区、3区に続き、史上初めて3区間での新記録を樹立しました。
でも、全体では、優勝どころかシード権に届きませんでした。そこが駅伝のおもしろさですね。総合力で争われる、たすき#をつなぐ、とても日本らしい競技といえましょう。
#たすき(襷、手繦)
<和服の袖や袂が邪魔にならないようにたくし上げるための紐や布地。肩から脇にかけて通し、斜め十字に交差させて使用する。輪状にして片方の肩から腰にかけて斜めに垂らして用いる方法もある。また、目印や宣伝などの用途として体にかける紐・布地のことも指す。
古代は神事の装飾品であった。日本神話では天照大神が天岩屋に隠れた際、『 アメノウズメの命、天の香山(かぐやま)の天の日影を手次(たすき)にかけて 』—「古事記」 神代ー踊ったと記されており、襷を掛ける者の穢れを除く、物忌みの意味があった。(Wikipedia抜粋)>
◯器
器とは、心、気持ちを乗せるのりものです。
器用は、器をどのように用いるかという才能です。器用貧乏になってはいけません。自分の器の持つ力を引き出す才能です。
器量は、その器に潜む量をどう発揮させるか。器量が大きいとは、人格のことです。
器を使いつつ、器を大きくすることに励みましょう
◯まねぶ
見本や手本に従って、まずは、手習いをします。写しとるのです。写す、つまり、先代に似ることが評価でした。まねび、かたどり、あやかるのです。この能力にかけては、日本人は、秀逸でした。大陸の進んだ文化の影響下にあったからです。
家元、宗家は、流儀、流派を継承します。型の継承と維持を、第一とします。強い連帯感、絆で結ばれています。その多くは、。世襲で、一家相伝、一子相伝、一座建立#、免許制です。
#一座建立<(いちざこんりゅう)能楽:一座(興行団体)を立ち上げて経営してゆくこと。
茶道:同席者の皆の心が通い合うような和気あいあいとした会になること。Webilio>
◯道理
日本人はの学びは、読み書きそろばんを基礎としていました。そろばんは、数学ではないので、論理的思考はあまり育ちません。でも、読み書きの熟練で、日本人は、古来東西の教えのエッセンスを取り入れて、融合して活かしてきました。日本語の成り立ちを見てわかるように、常に大変な努力をしてきたのです。
そういう日本人の行動原理は、道理です。それは物事がそうあるべきという筋書きです。これをしっかりと踏まえなくては、世の中、うまく回らなくなるのです。
よくも悪くも、こうしたことが、日本人のなかに受け継がれ、仕事や生活の仕方、コミュニティのあり方などを形成してきたということです。そこに立ち返りつつ、変えるべきことを変え、受け継ぐことは維持していくということでしょう。