◯おじさんの戦後
いまだ、おじさんには、戦国時代の侍や日本軍の兵士と、精神的構造は、変わっていない人が大勢います。
昭和の復興、高度成長は、それでなされました。
「アメリカに物量で負けた、精神的には負けていない、経済での戦争で勝ってやる」と。
その結果、日本の地価#でアメリカを二つ買えるくらいにバブったのです。
その成功体験が、根強いのです。
それは、本当に成功だったのか。
第二次大戦でも、作戦が成功したとしても、最初の半年でしかなかった、
その先のことを忘れてしまうのです。
また、アメリカを甘く見たのでしょう。
ひいては、その戦略のなさが、今の日本をダメにしたのです。
「今の若者はひ弱」というおじさんこそが、この30年、
日本を成長させずに三等国に落としていったのです。
そこで覚醒してしまうと、また、玉砕の突撃のように自らを犠牲としてしまいかねません。
いきなり、思い詰め、呆然として、鬱になったり、自殺に追い込まれたりする、そういう傾向が、私たちには強いことを忘れないことです。
でも、世界中に経済的進出をして、
エコノミックアニマルと呼ばれていた日本人より、
今の日本人の方が、ずっと世界での好感度はよいのではないでしょうか。
なら、そこに学ぶべきことが大きいと思うのです。
#日本の地価
<1987年、日本の地価総額は1,673兆円。これは、国土面積が日本の25倍の米国全土の地価総額の2倍の金額に相当する。「日本1つでアメリカが2つ買える」といわれた。>