fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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時局1 2022年6月

今年も早いもので、もうすぐ前半を、折り返しますね。

3つの側面から、私なりに時局について、総括してみようかと思います。

 

パンデミック

新型コロナウイルス感染症は、感染力の強い変異株を生み出しましたが、今後、致死率の高い変異株を生み出す恐れがあります。また、サル痘など、別種も。

世界中の未開の地、アフリカの奥地などだけでなく、地下や山海、さらに宇宙となると、何が出てくるやら。

もっと恐ろしいのは、細菌やウイルスの研究実験、兵器開発などからのものです。最高機密扱いにされているから、事故るまで出てこないのです。

 

これらは、うまく利用すれば、医学など人類の未来に貢献、下手すれば、人類の破壊壊滅に至るのです。

その点、原子力と似ています。パンドラの箱から出た、原子力、DNA、AI。

残念ながら、私たちは、これらを扱えるほどの知性と政治体制を持つには至っていないようです。いっそ、後世に棚上げすればよいのですが、後世の人々が優れているとも思えませんし、何はともあれ、科学技術の恩恵もあり、追求をやめられないのも、人間の性です。

 

◯軍隊とともに失ったもの

日本では、軍隊を失って、77年、敗戦で征服されたとはいえ、これほどの空白期間の長さは、ただでさえお天道様任せで劣っていた日本人の危機対応能力を根こそぎ奪ってしまいました。

有事にできるのは、軍隊の代わりの自衛隊でしかありません。そのことを日本人は、東日本大地震やその後の天災での自衛隊のめざましい活躍をみるまで、わからなかったのです。

 

となると、軍隊にならずとも、軍隊からみて自衛隊に欠けているものを早急に補う必要があります。それは、政府のいう憲法改正や防衛費増大、まして反撃能力などではないと思うのです。

最先端の技術は、軍備と密接に結びついています。今さらインターネットが軍事技術から民生用に転用されたなどと考えるまでもなくわかります。ワクチンも化学兵器研究と関わります。国防は、政府の義務、戦争は非常事態での命のやりとりゆえ、軍事には、その国の最高のものが注がれるのです。

 

具体的には、インテリジェンス情報、サイバー、AI、細菌ウイルス、原子力、宇宙などに関しての研究体制の強化です。

 

それとともに、気になっているのは、教育です。

日本兵の強さは、侍から継承された精神力でした。それゆえ、戦後の復興も高度成長もたやすくなし得たのです。それがもう潰えようとしています。質実剛健など。

こういう見方には、賛否両論あるのと、その弊害があることも承知の上で続けます。

だからといって、大切だったものまで、全て否定して、遠ざけてきたのではないでしょうか。

まるで廃仏毀釈のように。外国人に古い日本のものにこそ、よいものがあると気づかされるほど、私たち日本人は、偏向し、突っ走りやすいのです。

徴兵制をとらなくても、農業でも介護でもよいから、青少年の心身を鍛える機会を設けることです。

 

◯右翼

こういうあたりまえのことをいうと、右翼ととられます。まあ、そう見なされたところでかまいませんが。

残念なことに、これと似たようなことを言う人のなかに、さらに過度に軍事体制づくりを煽ったり、隣国へのヘイト発言したりする人が少なくないのです。すると、かつての戦時体制への復活、国粋主義の翼賛体制の再来のように思われ、皆の賛同を得られなくなるのです。

聞いただけで怯えたり嫌悪する方もどうかと思うのですが、言う方も、暴言、身勝手すぎです。それでは、双方とも、思考停止して、まともな議論にもならないのです。

 

兎にも角にも、こうして、20世紀後半、日本は、ものづくりでエコノミックアニマルとして台頭したあとは、世界の変化に置き去りにされ、今やアメリカの属州の鎖国状態のまま、悪化していくばかりとなっているのです。

日本を支配し利用し続けたいアメリカに媚びてきたわけですが、まずは自立していくことです。

なのに、なぜ、また、目先のことだけで、世界を二極に分断して覇権をとろうとする抗争に自ら身を投じていこうとしているのでしょうか。