◯「家庭教師のトラコ」の2回目(7/27)
橋本愛さんのせりふ、(私には嫌いな言葉が3つある。)
1つ目が、「分かんない」でしたが、二つ目は、「しょうがない」でした。
<しょうがないというのは、頭ではわかってるけど、現実考えたらこうするしかないでしょうと開き直っている分、わかんないより何倍もタチが悪い。要するに、何もしないで諦めてるだけだろ、おまえは。
頭いいんだからどうすれば1番いいんだか考えろよ。
どんな暗闇でも逃げずに突っ込んでいけよ。
結局、お前は勇気がないだけだろう。
どうする、このまましょうがないで済ます?>
さて、三つ目は、何でしょうね。
まあ、いいや、どうでもいい、どうにもならない、いままでやったことない、
何とかなるんじゃない、まだいい、あとでやろう、やる気がしない、どうにかなる、
どうせ変わらない、無理じゃない、、いくつもありそうですね。
日本の組織の停滞、疲弊の一つは、紛れもなく、この「しょうがない」病です。
◯根回し
日本の悪弊ともいわれてきた根回しですが、日本人の気質にとっては最も適切なやり方でもありました。強者に独占させない、対立関係を作らない、お互い持ちつ持たれつで、独り勝ちを防ぎ、みんながそれなりに幸せになるシステムです。
なによりも日本の企業は、横並びの総合力が売りで、欧米のように、それぞれが独自の強い分野を持っているのではないから、入札で競うこと自体、無理があるのです。
談合も天下りも、それなりの理があったからこそ、禁じられてからも、阿吽の呼吸で、手を変え品を変え、残存されていたのです。
もちろん、近代法、いえ、欧米からの法律では、アンフェアゆえに、違反で罰されます。
◯日本のしくみ
交通違反で、スマホを見ての運転が、携帯電話使用等で3点18,000円となりました。
これは自分で防げますが、スピード違反の、なんとなく2、3割増しくらいまでオーバーまでは大丈夫、(私は違うのですが)とまわりに合わせているのを、「ふつうに」取り締まられたら、2点、3点の違反、
文句を言うドライバーが出るのもわかるし、それでも、従う人が大部分です。
これは、15、25、35kmオーバーで分けるのでなく、何パーセント増し違反かで決めるべきだと思うのです、それはともかく、
こうした取り締まりは、いざとなれば国家権力に逆らえないという刷り込みのためかと、いつも思います。
源泉徴収で会社に徴税を任せ、個人では申告しないサラリーマンなども、税金への関心や計算や確認の作業の能力を奪い、自立心をなくす策力ですね。
銃を持つ権利を保証する国と違い、日本には、個人主義など磨かれようもない仕掛けが、いくつも仕組まれています。
◯大丈夫か、日本人
かつては、揺り籠から墓場までまで国や会社に任せられたらよかったのですが、
今の60代くらいから下は、梯子を外されているのですから、
否応なく、個人主義的でグローバルな考えも身につけるしかないのです。
日本人は、世界中でデジタルネットワーク化が進みメタバースな世界となったら、もっとも奴隷化しやすい国民に成り下がりつつあります。