fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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忠孝組織のキャリア 焼津漁港カツオ事件「鎌倉殿の13人」をサザエさん一家で

◯カツオで二題

焼津漁港で水揚げされたカツオを盗んで、逮捕された漁業協同組合の職員のインタビュー、NHKのクロ現。不正は20年以上、組織ぐるみ。

「18歳で仕事を始めた当初から抜き取りが当たり前に行われている状況だったので、断るのは難しかった。数トン単位の抜き取りは頻繁に行われていて、見ていてひどいときには数十トンに上っていた。監視している人はおらず、計量せずに外に持ち出せば、あとは闇の中という感じで、無法地帯だった。お金にも目がくらんで、あしき風習に染まってしまい、悪いことをしているという意識が薄まっていた」と述べました。

水産加工会社の元社長から依頼を受けて、会社側から1回当たり18万円の報酬を受け取っていたそうです。消えたカツオは、トラックで鹿児島に運ばれ、鰹節にもなっていたようです。

 

 NHKの大河ドラマ「鎌倉殿の13人」って、訳がわからない、ので、9日の初放送前に脚本の三谷幸喜氏の解説にて理解。

 家系図で「サザエさん北条政子小池栄子)とカツオ(北条義時小栗旬)が手を組んで、マスオさん(源頼朝)が死んだ後に、波平(北条時政坂東彌十郎)を磯野家から追い出す」タラちゃんは、頼朝の息子たちにあたるとやら。

そんな物語だそうです??

 

〇キャリア 

上から取り立てられて立身出世することが、日本人にとっては、キャリアとなります。よく、こうした歴史ドラマでも見られるパターンですね。

政治やビジネス社会も同じです。派閥での取り込みは、その典型例です。キャリア、ノンキャリアと分けなくとも、どこにでも、それがあるのです。

 

冷凍カツオの事件も、10年前に内部告発があって、責任を感じて自殺した職人や死んだ倉庫の従業員がいて、一方に告発されたのに昇格して漁協の幹部になった人もいたのです。つまり、告発は弱者の死をもって闇に葬られたのです。

このブログで再三、述べてきたような閉鎖的隠蔽体質の縦の」組織の、まさに実例です。

 

〇忠孝の縦型組織 

日本の社会は、上に忠実に仕えたら報いてくれるというようなシステムで動いてきたのです。政治家も官僚も学者も同じです。確かに日本に限らず、どこでも似たことはあります。でも、人間的なつながりというよりも、日本では、肩書きが効くのです。

上が、天皇であったりアメリカであったり、ただの、会社の上司やリーダーであったり、です。