fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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死亡退院 うつ病

ETV特集 「ルポ 死亡退院 精神医療 ・闇の実態」(Eテレ2/25、3/1  )

生活保護費が4兆円、そのうち1割の4000億円が、精神科神経科での入院費というのに、びっくりしました。ここも日本か世界か、結構、闇の深い世界であると思われてきました。日本では、大事件、犠牲者がでて、かなりの社会的な話題とならない限り、いつの間にか蓋をされてしまうことがわかる事例の一つです。この国は決して弱者にやさしくはないのです。

 

<滝山病院事件 入院患者の頭を殴ったとして、50代の男性看護師が暴行容疑で警視庁八王子署に逮捕されていたことが捜査関係者などへの取材で判明した。この男性看護師のほかにも3人の看護師らが患者に暴行していた疑いがあり、八王子署は、滝山病院を家宅捜索した。2/15

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これまでにも類似した事例は、ありましたね。

 

<・神出病院事件 2020年3月、この病院を舞台とした看護師らによる患者の集団虐待暴行事件が発覚した。2018年から2019年にかけて、看護師、看護助手の計6人が、重度の統合失調症認知症の人が入院する「B棟4階」の患者7人に対して、10件の虐待行為をしたとして、準強制わいせつ、暴行、監禁などの疑いで兵庫県警に逮捕された。

朝倉病院事件 埼玉県庄和町(現・春日部市)に存在した病院で行われていた医療事件。入院患者への身体拘束や非人道的な行為などが長年行われていた。2001年に元職員の告発により明らかになった。

宇都宮病院事件 1984年昭和59年、宇都宮病院で入院中の患者が看護職員によって暴行を受け死亡する事件が起こりました。 無資格診療などの問題も明るみになり、精神障害者の人権が守られていないことに対して国内外から批判を浴びることになりました。>

 

うつ病

鬱病には「DSM-5」#という診断基準があります。2013年に改定されたアメリカの診断マニュアルです。そこには、気持ちが沈む、不眠、疲労感、体重の減少、意欲の減退など、9項目があります。このうち5つが、2週間続いた場合、鬱病と診断します。

気持ちが沈むなどしても、逆に元気すぎる躁状態に一度でもなっていたら、双極性障害と診断します。

会社や学校にいくと気持ちが沈むけど、家にいれば大丈夫という場合は、適応障害の可能性があります。

一見、似たような症状でも、治療の方法は異なります。

自己判断はとても危険です。専門医を受診して適切な治療を受けてください。

 

この3つの病気は混同しがちです。誤った治療をすると悪化することもあるといいます。

鬱病の場合は、認知療法や薬が有効です。20代くらいまでの場合は、鬱というより適応障害のことが多いので、これに薬は効きません。

大人の鬱病には、セロトニンが効果的です。加齢とともに体内のセロトニンという物質が減っていくからです。

 

 

#DSM   <「精神障害/疾患の診断・統計マニュアル」と訳されている。「精神障害/疾患の分類と診断の手引」の訳は、DSMの早見表のものである。DSM第5版は、2013年5月18日に出版された。日本語訳は2014年6月30日に、『DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引』は同10月23日に出版された。

DSMは、世界保健機関による疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)とともに、国際的に広く用いられている。いずれも記述精神医学であり、「特定の状態が特定の期間に存在する」という具体的な診断基準を設けた操作的診断基準に属する。疾病の解明に加え、各々の医師等の間における結果の比較を可能とし、また、疫学的調査に有用である。(Wikipedia)>