NHK番組「映像の世紀 バタフライエフェクト 大東亜共栄圏」4/24放送を参考に、まとめてみます。
◯白人に勝ったアジアの黄色人種日本人
日本は、日露戦争でロシアに勝ち、その後、欧米からアジアを解放していきました。
日本は、当初、「アジアの民族を一つに」と理想を掲げた救世軍だったのです。それまで禁じられていた、その民族の歌を流し、学校までつくりました。日本語を新しい世界の統一の言語にしようと各地で教えたわけです。
考えてみるに、秀吉が日本を統一した後も、藩が郷里、方言でしたので、日本の一般庶民が日本という国を意識したのは、開国後、明治になってからだったでしょう。
ですから、そのままに、アジアもまた統一できると考えたのも、おかしなことではありません。
第二次大戦でも、フィリピンのようにアメリカが独立を約束していた国では、日本への態度は、違いました。パターン死の行進など想定外のことが続き、日本はやむなく、フィリピンには、傀儡政権をおいて独立させます。
大東亜共栄圏#中心の6カ国は、中華民国、満洲国、ビルマ、自由インド仮政府、タイ、フィリピンです。八紘一字#ですね。
◯戦メリとインドネシアジャワ島
強い日本に感動して憧れたアジア諸国、それをもっと活かせたらよかったのですが、それ以上の世界戦略までは、持てなかったのです。石橋 湛山#の思うようには、日本は動かなかったのです。
しかし、日本が、アジアやアフリカなど有色人種の発展に果たした貢献度は、認めてよいでしょう。敗戦後、オランダからのインドネシア独立戦争に、残留した日本兵2,000人は加担しました。
1954年ニッポン深夜放送の設立したのが、ジャワの宣伝部隊、町田敬二氏で、オールナイトニッポン、ビートたけしさんらへと、つながります。
そして、日本は、再び、エコノミーアニマルとして、アジアに出ていったのです。
戦メリ、こと「戦場のメリークリスマス」#は、作者のインドネシアのジャワ島での日本軍俘虜収容所体験記が元でした。
◯プーチンと日本
日本が第二次世界大戦までに行ったことを ロシアが今、行っていると考えると、わかりやすいでしょう。ロシアの方が、当時の日本よりも国際的支持を得ています。国連も脱退していません。反戦分子もいます。
続けます。
<アジア諸国が一致団結して欧米勢力をアジアから追い出し、日本・満洲・中国・フィリピン・タイ・ビルマ・インドを中心とし、フランス領インドシナ(仏印)、イギリス領マラヤ、イギリス領北ボルネオ、オランダ領東インド(蘭印)、オーストラリアによる政治・経済的な共存共栄を図る政策。>
#八紘一宇(Eight crown cords, one roof)
<「天下を一つの家のようにすること」「全世界を一つの家にすること」を意味する語句であり[、「天皇総帝論」、「唯一の思想的原動力」ともいう。『日本書紀』の「八紘(あめのした)を掩(おお)ひて宇(いえ)にせむ」を、全世界を一つの家のようにすると解釈したもの。>
#「戦場のメリークリスマス 」<Merry Christmas, Mr. Lawrenceは、大島渚が監督。日本、英国、オーストラリア、ニュージーランドの合作、テレビ朝日製作。1983年公開。英国アカデミー賞 作曲賞受賞。原作は、南アフリカ共和国の作家、ローレンス・ヴァン・デル・ポストの短編「影さす牢格子」(1954年)と「種子と蒔く者」(1963年)に基づく。第36回カンヌ国際映画祭に出品。>
#石橋 湛山(1884年ー 1973)
<立正大学学長、内閣総理大臣(第55代)。戦前は『東洋経済新報』で、日本の植民地政策を批判して加工貿易立国論を唱え、戦後は「日中米ソ平和同盟」を主張。
「もし政府と国民に、総てを棄てて掛かるの覚悟があるならば、必ず我に有利に導きえるに相違ない。例えば、満州を棄てる、山東を棄てる、その支那が我が国から受けつつありと考えうる一切の圧迫を棄てる。また朝鮮に、台湾に自由を許す。その結果はどうなるか。英国にせよ、米国にせよ、非常の苦境に陥るだろう。何となれば、彼らは日本にのみかくの如き自由主義を採られては、世界におけるその道徳的地位を保つ得ぬに至るからである。そのときには、世界の小弱国は一斉に我が国に向かって信頼の頭を下ぐるであろう。インド、エジプト、ペルシャ、ハイチ、その他の列強属領地は、一斉に日本の台湾・朝鮮に自由を許した如く、我にもまた自由を許せと騒ぎ起つだろう。これ実に我が国の地位を九地の底より九天の上に昇せ、英米その他をこの反対の地位に置くものではないか。」 1921年『東洋経済』社説(Wikipedia抜粋)>