fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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日本の軍事化

<米誌タイムは、岸田文雄首相を表紙に掲載し、「日本の選択」と題し、岸田氏が「長年の平和主義を捨て去り、自国を真の軍事大国にすることを望んでいる」と紹介した。記事では岸田氏がG7広島サミットで民主主義国の団結を狙うと説明。防衛費の増額で「世界3位の経済大国に見合った軍事的影響力を持つ国にしようとしている」とした。一方で「核兵器のない世界」を目指す岸田氏の理念と防衛力強化が矛盾するとの意見があると指摘した。共同>

 

◯核の拡散と抑止の矛盾発言

<松野博一官房長官は、会見で、米国の核抑止力を含む拡大抑止は日本の安全保障にとって不可欠であるとしつつ、核兵器のない世界を目指す取り組みとは矛盾しないとの見解を示した。5/23ロイター>

 

「矛盾するのではないか」の質問に、矛盾したことを並べて、「矛盾していない」と繰り返す。それで答えたつもりの長官と、それを追求もせずに報道するマスメディア。

 

◯日本の軍事化という見方

<ロシアのパトルシェフ安全保障会議書記は、日本の防衛力強化を「軍事化」と呼び、米国に迫られたものだという認識を示した。

「米国は1945年に根絶されたと思われた日本軍国主義の精神を復活させようとしている。島国の国民を他国(米国)の利益に殉じるカミカゼ(神風特攻隊)にしたいと考えている」と持論を述べた。 27日の政府系ロシア新聞(電子版)のインタビューで語った。

パトルシェフ氏は、岸田文雄首相が反撃能力(敵基地攻撃能力)として米国製巡航ミサイル「トマホーク」を400発購入する予定と述べたことに言及。

自衛隊は攻撃作戦を行える本格的な軍隊となった」と指摘した上で、第2次大戦の「結果」に対する重大な違反だと主張した。

日米などの「自由で開かれたインド太平洋」戦略は「アジア版の北大西洋条約機構NATO)をつくる試みだ」と非難。「中ロへの攻撃的な(軍事)ブロックになる」と問題視した。 (時事通信社)3/28>

 

私自身が、できる限り、フェアな立場に立とうとすると、マスメディアがあまりにも強調しないロシアや中国サイドの情報を上げざるをえません。

 

日頃、「戦争に正しい方も間違っている方もない、だから戦争はいけない」

といいつつ、

危機感を煽られたくらいで、攻められてもいないのに、

片方を正しく、その反対側を一方的に悪とする、

「自分たちが正しく、相手が間違っている」と、断定するわけです。

 

あれだけの悲劇を体験しながら、まだ進歩しない人間社会、2023年も半ば。