◯負の連鎖を断ち切る勇気
私には、感情任せに相手を攻撃することをポジティブとは、思えないのです。
リベンジに生涯を捧げ、それを成し遂げたストーリーは、それなりに感動を呼びます。日本では、敵討モノ#、赤穂浪士などは、人気の定番です。
生活どころか生存権までが脅かされては、闘う決断もあるのでしょう。
それは、国のため、新しい世界のため、でしょう。
でも、相手の兵士、あるいは、国民を殺す、傷つけることは、負の連鎖ではないでしょうか。
「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出しなさい。」
どころか、10倍、100倍返し、相手を殲滅せよとなっているのです。
過去の恨み、まして先祖代々の恩讐に囚われて、
自分の生涯が、ネガティブになることは、
自らを痛めることになります。
一矢を報いられたとしても、それをよいとは思えないのです。
もちろん、当事者ともなれば、
抑えられない感情に突き動かされることもある、
とは、思うのですが、、。
#敵討モノ
<歌舞伎では、『仮名手本忠臣蔵』『伊賀越道中双六』は人気演目。他に『彦山権現誓助剱』『敵討天下茶屋聚』などがあり、妻の姦通相手を討つ「女敵討」という演目群も。