◯判断のあり方
判断が、事象で示される事実でなく、個人の感情に基づくなら、気分、機嫌や相手の好き嫌い、つまり関係性に左右されるからです。
例えば、足を踏まれたとき、相手が知らない人だと怒りにとらわれますが、
よく知っている人なら、なんともなかったりするわけです。
行為の事実だけで判断できないことについては、法律できちんと区分けするわけにもいきません。
そうしたことが、今、大きな問題となっているわけです。
まるで見せしめのように、罪に問われるような人もいるからです。
死をもって、抗議する、怨恨を晴らす人もいます。
確かに、事件にならないと動かなかったこと、
無理に公にしないと伝わらなかったこともあります。
その是非など、誰も判断できないのです。
伝えて残すことと、忘れてやり直すこと、
それにもまた、正解などないことと思います。
でも、過去に寛容であること、相手を許すことでしか、
負の歴史、連鎖は止まらないということです。