◯ジャニーズ事件とマスメディア
ジャニーズ事務所の会見(9/7)、
この時代、こういう複雑なケースで、どう会見するのかは、学んでおくべきことかと思います。よい点と悪い点がありました。
私が批判的に取り上げてきたのは、ジャニーズそのものへの関心ではなく、今も根強く残る昭和の頃までの日本の体質ともいえるものに、辟易し続けてきたからです。
この件については、正直、日本のあの当時のことを、今の国際的観点から、当事者でなく、そのまわりにいた人たちに全て押し付けるのは、かなりの無理があります。
ですから、「法を超えて」で、事務所の責任は、補償問題となるのでしょうが。
それよりは、日本のメディアの情けなさです。
NHKも今回は、すぐに、考えに考えた文章を読み上げました。
皆で取りあげたら何を言っても怖くない、時期をみた、ということにしか思えません。
民放も同じような内容、ただ、「タレントには罪がないから」という言い分で、使い続ける、と。ジャニーズ事務所へ出演料を払ってまで視聴率が欲しいです、ということです。スポンサーの対応もみていきましょう。
力のないものは話題になる限り、容赦なく執拗に非難し続けるのに、自社の利益になるところには、目をつぶる。報道すべきことをしなかった分、責任を感じ、補償にも応じるというようなメディアは、一社もないのでしょうか。ジャニーズ事務所とグルだったのですから。
ジャニーズで成功したスターたちが、成功しなかった元タレントたちに、事務所の莫大な収益で補償していく、わかりやすい構図です。家族経営も続くわけです。BCCは疑問視しましたが、日本らしいところ、ジャニー喜多川氏が生きていたら、この会社は潰れていたはずです。
成功したタレントらは、ハラスメントに合わなかったらしい、
どういう線引きがあったのかと思います。
独立したタレントも、ビックになった連中で、被害を口にする人はいない、
こうしたハラスメントの特別なところでしょう。
ともあれ、これが、これからの日本の未来のために、隠蔽体質の同調圧力の多い日本をよい方向に変える、きっかけとなることを望みたいものです。