◯「どうする家康」24話 6/25
築山殿、瀬名(有村架純)の計画は、信長の知らないうちに、尾張に対抗して、武田、上杉から北条、伊達までを一国にまとめ上げ、慈愛の国、そこでは楽市楽座のような経済圏をつくるというものでした。
「全てを話し合いで決めていく、そうしたら戦のない世ができる。」
これまでの、政治に口出しした悪女、息子のため武田に内通したとされる瀬名像と大きく異なります。
「強き獣と強き獣は、ただ睨み合うのみ」と言い放ちます。
この言葉は、第二次大戦後の冷戦構造ですね。
「どうかわたくしたちと、同じ夢を見てくださいませ」に、
どうする、の家康はすぐに説得されます。
信君は武田勝頼(眞栄田郷敦)を説得。密約通り、遠江・高天神城での攻防は空砲で、信長の目を欺いたのです。
ところが、TVではわずか数分後、
勝頼は「やはりわしは、おなごのままごとのごとき謀事には乗れん」と裏切ったのです。
で、「漏れました。築山の謀事、世に知れ渡っております」
信長が知り、次回は、どうする、家康。
ちなみに、最近の瀬名役
「おんな城主 直虎」(2017年、NHK大河ドラマ、菜々緒)でした。
武田勝頼は、仲よくするより戦って死にたいと、裏切りますが、
武将のロマン、「おなごのままごと」などは、やがて滅びる勝頼を貶めておく伏線ですね。
家康はいつも弱く、おなごのいうことに逆らえない、平和主義者、令和での日本人の理想像なのでしょう。
ドラマの性格設定やセリフには、時代が鋭く反映されます。
戦国時代でなく、現代が反映されるのです。
信長をプーチン、ゼレンスキーは武田勝頼か家康か。プリゴジンは誰でしょう。明智光秀の可能性もなくはありませんでしたが。ルカシェンコは?
歴史は繰り返します。
どうする?プーチン。