fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

「モチベートがかからない」とか「やる気がでない」という質問をよく受けます。私は、人との出会いや映画、音楽、本などに救われてきました。なかでも、人のことばは、大きな意味をもちました。これからは、そういうことを思い返しながら、生きていくのに基礎となった一般教養や歴史、データなどのピースを散りばめていきます。ご興味があれば、そこからググってください。あなたがこの社会と結びつき、生きていくエネルギーとなるのに、少しでもお役立ちできたらうれしいです。[2021/08]

「森喜朗氏辞任にいたる発言に関して」

JOC臨時評議員会での森会長の発言】(略)
これはテレビがあるからやりにくいんだが、女性理事を4割というのは文科省がうるさくいうんですね。だけど女性がたくさん入っている理事会は時間がかかります。これもうちの恥を言いますが、ラグビー協会は今までの倍時間がかる。女性がなんと10人くらいいるのか今、5人か、10人に見えた(笑いが起きる)5人います。

 女性っていうのは優れているところですが競争意識が強い。誰か1人が手を挙げると、自分も言わなきゃいけないと思うんでしょうね、それでみんな発言されるんです。結局女性っていうのはそういう、あまりいうと新聞に悪口かかれる、俺がまた悪口言ったとなるけど、女性を必ずしも増やしていく場合は、発言の時間をある程度規制をしておかないとなかなか終わらないから困ると言っていて、誰が言ったかは言いませんけど、そんなこともあります。(以上、原文抜粋)


女性に限らず、初めて選ばれた人や慣れていない人は、
話がわかっていないとか要領えないとかいわれるうちは、
発言を控える、ことは、どこの組織でもあります。
わきまえる、ひかえる、をよしとするケースもあるのは、
言うまでもないことです。

そのときのその場の笑いは、その場の人にしかわからないので、
笑ったのは追従も含めて男性で、女性は笑えなかったようには、思えます。
女性も笑っていたのなら、そういうものだったのかもしれません。

 

ただし、トップに立つ人で公開の場での発言において、これはアウトです。
女性の登用に賛成し難いという本音が明らかだからです。

女性を持ち上げつつジョークにして偏見となるのを回避したつもりが、
「女性」と連呼するがために、蔑視どころか差別とみなされる域に、
はまっているのです。

 

私は、批判するより他山の石として取り上げています。
これで日本で意識改革が早く進むなら、
森氏の失態が、結果としてよかったといえるわけです。
森氏と同じ体質の人は、この事例から、今の時代を学び、今後の
言動に配慮しましょう。

で、マスコミなら、その発言全文と実際の事実との齟齬から
論じて欲しいものです。
森氏の関わる組織では、持ち時間という配慮ができないほど、
また同性が発言する機でないと発言する機会がないほど
森氏と周辺だけの発言で進んでいたように察せられますが、
そうなのかということも、です。
そのため、彼はトップでありながら、その立場と差別ボーダーを
自覚できなかったのでしょうか。

森氏を、女性蔑視だ!老害だ、また今回も!と
一方的に、前時代的なステレオタイプの偏見のもちぬし、と決めつけ、
そこから非難するのなら、
報道も世間も、海外メディアも、森氏と同じ愚を犯しているともいえます。
いつもながら海外での反応を、裁定のように重視した日本の報道体制でした。
日本の報道機関での女性幹部の登用率は、さらに低いでしょう。そこも自己批判して改めよ、でしょう。

、、、あれから2週間、森氏の腹心の橋本聖子氏の就任では何も変わりようも
ないのですから、何だったのかと、思いませんか。