fukugen(福言):出会い気づき変わるためのヒント

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「汚名 沖縄密約事件 ある家族の50年」「運命の人」「ふたつの嘘」

<NHK ETV特集「汚名 沖縄密約事件 ある家族の50年」沖縄返還時の日米の密約に迫った新聞記者、西山太吉の逮捕から52年。起訴状に書かれた「情を通じ」が国家の密約の問題を男女のスキャンダルへと塗り替えていった。渦中にあった太吉の妻、啓子がつづった日記がある。国の圧力や社会の好奇の目の中でもがき苦しんだ夫婦の記録でもある。著書「密約」で知られる作家、澤地久枝が読み解く啓子の葛藤。残された家族が初めて知る両親の苦悩。事件に翻弄された記者と妻の思いに迫る。5/11>

 

関連する作品、「運命の人」#「ふたつの嘘」#この2冊、興味深いですね。

小説やドキュメンタリーが、歴史を正し、また、つくり変えていきます。

報道が、事実かどうかは、50年経たないとわかりません。

 

特に政治が絡むと、時の権力者が捏造していくからです。

そういう意味で、考察力のある作家、ミステリーやSF作家も含め、

そういう作品にこそ、未来だけでなく、現在も過去も、把握し直す機会となります。

時を経て、読むことです。

事実と真実を見極めていくことです。

そういう姿勢で過去に学ぶことは、あなたの将来にもつながることでしょう。

 

 

#『運命の人』

<山崎豊子による小説。沖縄返還時の日米密約を題材に、国家権力とジャーナリズムの戦いを描いたもの。第63回毎日出版文化賞毎日新聞社主催)特別賞受賞(2009年)。

月刊 文藝春秋』で2005年1月号から2009年2月号に連載され、2009年に単行本・全4巻で出版。文庫版は2010年から刊行された。取材と執筆に約8年を要した長編作品で、生前に出版された最後の小説でもある(後作の『約束の海』は絶筆未完作で遺作として刊行)。

「この作品は事実を取材し、小説的に構築したフィクションである」と冒頭に記載されている。1971年沖縄返還協定に関する取材で入手した機密情報を記事にする以前に野党国会議員に漏洩した毎日新聞記者の西山太吉らが国家公務員法違反で有罪となった実際の西山事件を想起させる内容。>

 

#「ふたつの嘘 沖縄密約[1972-2010]」諸永裕司

<国家の密約と夫の不実。西山太吉氏妻の告白沖縄密約をめぐる情報公開訴訟判決で『運命の人』のモデル・西山太吉の名誉は回復された。
沖縄密約をめぐる国の嘘によって人生を断たれた元新聞記者・西山太吉と、国の嘘を認めさせようと動いた人々の記録である。
第一部では、「夫の嘘」と「国の嘘」に翻弄された西山の妻の半生をたどる。
第二部では、国による「過去の嘘」と「現在の嘘」に挑んだ女性弁護士の戦い。

西山が「最後の戦い」として挑んだ情報公開請求訴訟をたどる。>